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2021年5月1日(土)

消された30秒 NHK 五輪の当事者か

視聴者団体 回答書に見解

 「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」は30日、聖火リレーの「消された30秒」をめぐって、NHK側から寄せられた回答への見解を発表しました。

 この問題は、NHKが聖火リレーを伝える特設サイトで、長野市のランナーが走行中、「オリンピックに反対」という抗議があり、その映像から約30秒間、音声を消したもの。同会は「公共放送にあるまじき行為」などと指摘、「質問・意見」を提出していました。

 見解では、回答者の部署名が「NHK東京オリンピック・パラリンピック実施本部」となっていたことについて、「NHKがオリ・パラの開催準備の当事者と自認するに等しい」と指摘。「コロナ禍がいっそう深刻になり、『オリ・パラどころではない』という世論に背を向けて、東京オリ・パラの機運醸成に協賛する報道を続けているのではないか」とのべています。

 「ランナー走行中の映像や音声については、ランナーへ配慮も含め、状況に応じて対応している」との回答については、「他者の心情やその場の雰囲気への配慮を理由に、表現の自由を排除することもあり得るという文意と受け取れる」と強調。「言論・表現の自由を礎として成り立つメディアの一員であるNHKにとって、『たかが30秒』で済まされない深刻な事態」としています。


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