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2021年4月30日(金)

児童・生徒 感染1.7万人

家庭内に経路6割

文科省

 文部科学省は29日までに、全国の学校が本格的に再開し始めた昨年6月1日から今年4月15日まで、小中高校、特別支援学校の児童・生徒で新型コロナウイルス感染の報告があったのは1万7570人だったと明らかにしました。約6割が家庭内感染です。ただし高校生に限ると学校内感染が24%、感染経路不明が33%に上っています。

 感染報告数を学校種別にみると、高校が最も多く7046人、次いで小学校6183人、中学校4072人となっています。

 感染経路別にみると家庭内感染が57%を占め、次いで経路不明が22%、学校内感染は13%。小学生は家庭内が78%で学校内は5%ですが、高校生は家庭内が34%、学校内が24%になっています。

 3月下旬から学校関係の感染者数が増加していますが、大半が校内で1人にとどまり、地域での感染拡大につながった事例は確認されていないとしています。

 これを受けて文科省は学校での衛生管理マニュアルを改訂。小中学校については、家庭内感染が大部分であることを踏まえ、「地域一斉の臨時休業は避けるべきだ」としました。変異株については、従来株と比較すると子どもへの感染力が強い可能性があるため、引き続き注視していく必要があるとしています。

 また、やむをえず登校できない児童・生徒に対するICT環境の整備も含む学習指導について追記しました。


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