2021年4月30日(金)
違法ボーガンを防げ
田村智子氏 流通で手だて要求
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日本共産党の田村智子議員は15日の参院内閣委員会で、クロスボウ(ボーガン)の一般的な所持を禁止し、販売等に規制を設ける銃刀法改正案について質問しました。
クロスボウを凶器とする重大事件は過去10年、毎年のように発生しています。田村氏は、銃刀法によるクロスボウ規制が2008年に国会で提起されたと指摘。「慎重な検討が過ぎたのではないか」と対応の遅れをただしました。小此木八郎国家公安委員長は「批判は甘んじて受けなければならない」としつつも、昨年、家族4人がクロスボウで殺傷された事件によって法改正をすることにしたと答弁しました。
クロスボウの入手、販売の多くはインターネットを介して行われています。田村氏は、改正法施行前にクロスボウがフリーマーケットアプリ等に出品され、違法な所持につながる流通がおきかねないと指摘し、フリマアプリ等の業界の自主規制頼みとせず、違法品の流通を防ぐ手だてを講ずるよう求めました。
小此木氏は「国民への広報のほか、フリマアプリ等の関係団体に、クロスボウが銃刀法の規制対象になったことを説明し、出品禁止に協力を働きかける」と述べるにとどまりました。