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2021年4月26日(月)

米軍ヘリ都心低空飛行 塩川氏

対処しない防衛省批判

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(写真)質問する塩川鉄也議員=21日、衆院内閣委

 日本共産党の塩川鉄也議員は21日の衆院内閣委員会で、都心上空の米軍ヘリ低空飛行問題について、訓練実態を把握しながら対処しない防衛省を批判し、米側に訓練飛行をやめさせるよう求めました。

 米軍横田基地は2013年4月に主催した「関東航空機空中衝突防止会議」の配布資料で、都心周辺の米軍施設を結ぶ広範囲を、同基地所属のUH1ヘリコプターの訓練区域に設定していることを明らかにしています。

 「(同会議に)自衛隊の参加者はいたのか」との塩川氏の追及に対し、防衛省の町田一仁審議官は、同会議は17年4月、19年7月にも開催され、それぞれ自衛官が参加していたことを認め、19年の会議には横田基地の航空管制に連絡官として勤務する航空自衛隊航空保安管制群本部隊員が出席していたことを明らかにしました。

 塩川氏は、管制施設の連絡官である自衛隊員は米軍ヘリ訓練の実態を把握できると指摘。「米軍の危険な訓練飛行を見て見ぬふりをしていたことになる」と批判しました。

 塩川氏は、民間機や自衛隊機が最低安全高度以下など航空法で禁止する飛行を行う場合、国土交通省の承認・許可を得なければならない一方で、米軍機は手続きがないと指摘。「空と地上の安全確保のために米軍機を航空法の適用除外とする米軍特権はなくすべきだ」と強調しました。


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