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2021年4月20日(火)

海上交通安全法等改正 武田氏

事故防止対策さらに

参院本会議可決

写真

(写真)質問する武田良介議員=8日、参院国交委

 異常気象などによる船舶交通の危険を防止するための海上交通安全法等改正案が9日の参院本会議で採決され、全会一致で可決しました。

 日本共産党の武田良介議員は8日の参院国土交通委員会で、2018年の台風21号による関空連絡橋へのタンカー衝突事故など、海上保安庁の対応の不備を指摘するとともに、再発防止策の強化を求めました。

 武田氏は、運輸安全委員会の報告書で、タンカーの船長や所有会社が、台風接近時は関空島から3マイル(約4・8キロ)離れて、錨(いかり)を降ろしての停泊が推奨されていたことを知らなかったとしていることについて、「内容を記したリーフレットはどう周知されてきたか」と質問。海上保安庁の奥島高弘長官は「大阪地区の海事関係団体の代表が会する連絡会議で周知を図っている」と答弁しました。

 武田氏は、同連絡会議は大阪の団体が対象であり、事故を起こした海運会社は福岡の会社で周知されていなかったと指摘し、大阪湾を利用する船舶等に広く周知するよう求めました。

 また武田氏は、19年の台風15号で、東京湾で貨物船の衝突事故が再発生したことを指摘し、海上保安庁の対応の検証を求めました。


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