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2021年4月8日(木)

生放送!とことん共産党

相次ぐ収賄・接待…“霞が関”で何が

首相の政治私物化が招く腐敗

古賀氏と小池書記局長語り合う

写真

(写真)語り合う(左から)小池晃、古賀茂明、司会の朝岡晶子の各氏

 日本共産党のインターネット番組「生放送!とことん共産党」が6日夜放送されました。「いま“霞が関”で何が」と題して、元経産省官僚の古賀茂明氏と日本共産党の小池晃書記局長が、安倍・菅政権のもとで官僚のモラル崩壊が進む現状や、政治を変える展望を語り合いました。

 司会の朝岡晶子氏が、総務省、文科省、農水省などで相次ぐ接待や収賄の疑惑を紹介。小池氏は「なぜこんなことが起きるのか」と問いかけました。

ものを言えない

 古賀氏は、「桜を見る会」や森友・加計学園問題など、首相が政治の私物化の先頭に立ち、官僚の倫理観を「逮捕されなければいい」というところまで引き下げてしまったと指摘。首相のために公文書を改ざんさせられ自殺した財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さんに触れ、国民のために働くことを喜びとする官僚が犠牲になる現状を訴えました。

 小池氏は、古賀氏が30年前に当時の通産省で長時間労働を是正する提言を出し、共産党の不破哲三委員長(当時)が予算委員会で取り上げたことを紹介。古賀氏は、以前は官僚が意見をだし自民党を説得に行くこともあったものの、今は首相にものが言える官僚はいなくなっていると述べました。

 原子力行政も話題に。古賀氏は、菅義偉首相が掲げた2050年カーボンニュートラル(炭素の実質排出ゼロ)について、原発を残そうという強い力が働いていると指摘。電力会社が、政治家も学会もマスコミも抱き込んで経産省を支配するような状況があると告発しました。

政権交代すれば

 「赤旗ナイト」では、文科省接待疑惑の「赤旗」スクープについて社会部の三浦誠部長が解説しました。古賀氏は「赤旗」の調査能力を評価し、「もっとがんばってほしい。『赤旗』ががんばると自民党は『白旗』だね」と話しました。

 小池氏は、官僚腐敗は「政治の責任が大きい」として、政治を変えるために共産党を含む野党連合政権を実現したいと訴えました。

 古賀氏は「共産党が入っていると背筋が伸びた政権、野党共闘になると思う」と述べました。「政権交代で官僚の仕事も変わるか」との朝岡氏の問いかけには「変わる」と応答。野党政権では、国民に疑われるようなことは絶対しないとメッセージを発し、官僚に新しいアイデアをどんどん出すよう求めてほしいと語りました。

 小池氏は「赤木さんや古賀さんのような官僚がやりがいを持って活躍できる霞が関にするよう、がんばらないといけないですね」と応じました。


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