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2021年4月7日(水)

貸し切りバス 悪質業者排除求める

武田議員 軽井沢事故くり返すな

参院国交委

写真

(写真)質問する武田良介議員=6日、参院国交委

 15人が死亡し、26人が重軽傷を負った軽井沢スキーバス事故から5年―。日本共産党の武田良介議員は6日の参院国土交通委員会で、「事故を繰り返させてはならない」と訴えました。

 武田氏は、事故を減らすとともに「法令違反する悪質な貸し切りバス事業者を市場から排除することが必要だ」とのべました。

 国土交通省は、同事故が起きた2015年度以降、処分を受けたバス事業者の推移を明らかにしました(表)。武田氏は「事故以降も違反する事業者が減っていない」と指摘しました。

 この事故を受けて、国交省は、安全対策への投資計画や、その資力があるか、事業者に書類の提出を求める許可更新制を17年度から導入しました。

 武田氏は「19年度に事業停止処分を受けた2社は許可更新制の導入後に許可を受けている。更新制の導入は一歩前進だが、悪質事業者を排除しきれていない」とただしました。国交省は「こうした事業者がいるのは事実。事前の監査などで排除していきたい」と答弁しました。

 また、武田氏は国交省のアンケートで、15年度以降、354事業者が各運輸局が定める公定運賃の下限を割った状態で運行していたことをあげ、「事故で鋭く問われた問題だ。深刻に受け止めるべきだ」とのべました。

 武田氏は、事故で次男の田原寛さん=当時(19)=を亡くした父の義則さんが「新型コロナによる経営悪化のもとで安全軽視の運行が行われないか」と懸念していることを紹介し、再発防止策の徹底を求めました。

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