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2021年4月7日(水)

きょうの潮流

 最初の緊急事態宣言が出された日、東京の新規感染者の数は87人でした。全国では377人。あの頃、私たちは感染拡大におびえ、街は静まりかえり、通勤電車もがらがらでした▼あれから1年。新型コロナの感染は収まらず4度目の波が差し迫っています。大阪や兵庫、宮城の都市では緊急事態に準ずる措置がとられ、変異ウイルスのひろがりも深刻です。とくに行政の長の対応に批判が出ている大阪は過去最多に▼原因を飲食店におしつけ、やることといえば見回りやマスク会食の呼びかけ。これで感染が抑えられるのか、懸念は増すばかりです。迫りくる波を認めない菅首相や政府の危機感の低さも国民の不安に拍車をかけています▼本気の補償と検査拡大を。共産党の倉林明子議員が国会で思いきった対策を求めました。専門家も感染源をつかむには1日30万件の検査が必要だと。高齢者へのワクチン接種もすぐに予約が締め切られる始末です。無為の政治は日々、命を削り取っていきます▼きょうは世界保健デー。今年のテーマは健康格差です。世界をもっと公平に健康的にとWHO(世界保健機関)は訴えます。コロナ禍で一部の人だけが健康な生活を送る一方で、生き延びるために苦闘している人びとがいると▼感染爆発とそこにある不平等。WHOは憲章にこううたいます。「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいう」


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