しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年3月23日(火)

遺骨眠る土砂使うな

那覇・南城両議会が全会一致意見書

沖縄新基地

 那覇市議会は22日の本会議で、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の埋め立てに、沖縄戦犠牲者の遺骨を含む沖縄本島南部の土砂が使用されるかもしれない問題で、遺族や市民・県民の心情に寄り添い、同土砂を使用しないよう国に求める意見書を全会一致で可決しました。

 日本共産党市議団が同意見書の草案を市議会各会派に示しました。沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんの、南部の土砂使用は「県内のみならず、国内外にもいる遺族の心を傷つける人道上の問題だ」との訴えは、平和を希求する「沖縄のこころ」だと強調しています。

 「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」の趣旨に準じた国主体の遺骨収集の実施も求めています。

 賛成討論した日本共産党のフルゲン茂治市議団長は、那覇市長、沖縄人民党委員長、日本共産党副委員長・衆院議員などを歴任した故・瀬長亀次郎氏の発言、「沖縄の大地は再び戦場となることを拒否する。基地となることを拒否する」を引用。保守・革新を超えた県民の強い思いに応え、「(国は土砂使用を)きっぱり断念すべき」だと訴えました。

 同日、同県南城市議会の本会議でも同土砂の使用をしないよう国に求める意見書が全会一致で可決。具志堅さんは17日、県議会と県内各市町村議会に、同土砂採取の断念を国に求める意見書の可決を求める要請文を提出・郵送していました。


pageup