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2021年3月22日(月)

田村厚労相が原告に謝罪

関西建設アスベスト訴訟

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(写真)謝罪文を代読する小林大臣官房審議官(正面向き中央)=21日、大阪市北区

 関西建設アスベスト大阪1陣訴訟で国の責任が確定したことを受け、田村憲久厚生労働相は21日、原告に謝罪(代理人による謝罪文の代読)しました。関西建設アスベスト訴訟原告団・弁護団が求めていたもの。

 厚生労働省の小林高明大臣官房審議官が同日、大阪市内で謝罪文を代読し、原告に陳謝しました。

 謝罪文では「建設業に従事していた元労働者のみなさまが石綿による健康被害を被ったのは、国が規制権限を適切に行使しなかったことにある」として、最高裁が国の上告を受理せず、大阪高裁判決が決定したことを、重く受け止め、「国に責任があると認められた原告のみなさま方に対して、責任を感じ、深くおわび申し上げます」と謝罪しました。

 謝罪文を受けた原告らは「提訴から10年にして、私たち原告の願いがかなえられた。私たちに真摯(しんし)に向き合い、一日も早く解決されることを願います。2陣訴訟についても早期に解決できるようお願い申し上げます」と話しました。原告らの中には、思いを伝える中で、せき込みながら話す人や、涙ながらに話す遺族もいました。

 弁護団らは厚労相らに対し「高裁判決を重く受け止めてほしい。今度こそ逃げずに向き合ってほしい」と強調。原告団・弁護団ともに「国は私たちに真摯に向き合ってほしい」と再三訴えました。


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