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2021年3月17日(水)

ミャンマー死者 計183人に

国軍銃撃で犠牲者急増

 【ハノイ=井上歩】ミャンマーの人権団体、政治囚支援協会は16日、国軍側のデモ弾圧による死者が15日までに計183人に達したと発表しました。

 同協会によるとこのうち、クーデター以降最悪の流血となった14日の武力弾圧による犠牲者が74人にのぼりました。最大都市ヤンゴンのラインタヤ地区とその周辺ではこの日、国軍部隊が抗議の市民に対して実弾による銃撃を繰り返し、地元メディアによると37人が殺害されました。犠牲者には15歳の少女も含まれているといいます。

 15日にもヤンゴンやマンダレーなどでデモ参加者が銃撃を受け、15人以上の死者が出ました。政治囚支援協会は15日までに2200人近くが治安当局に逮捕され、1856人が拘束下にあるとしています。

 国軍はヤンゴンの2地区に出していた戒厳令を15日、6地区に拡大。モバイル通信を遮断するなどし、非暴力・不服従運動で軍事独裁への抵抗を続ける国民を暴力的な弾圧で押さえこむ姿勢を強めています。


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