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2021年2月28日(日)

なんだっけ

生活保護の扶養照会って?

グラフ:扶養紹介への抵抗感

 Q 生活保護の扶養照会って?

 A 生活保護を申請するときに、援助ができるかどうかを福祉事務所が親族に問い合わせるものです。親族に知られるのを嫌がる人も多く、利用をはばむ壁になっています。「つくろい東京ファンド」が年末年始、生活困窮者向け相談会で行ったアンケートからも明らかです。165人が答え、生活保護を利用していない人は128人。理由について34・4%が「家族に知られるのが嫌だから」と答えています。

 Q 扶養照会をして親族の支援につながるの?

 A 2017年の厚生労働省の調査では、年間約46万件の扶養照会が行われ、援助につながったのは1・45%にすぎません。福祉事務所の職員からも「業務負担が大きいだけ」「意味がない」「税金の無駄」という批判が上がっています。

 Q 照会は義務なの?

 A 扶養照会は法律上の義務ではありません。厚労省は、扶養が期待できなければ親族への直接照会はしなくて良いとしています。しかし明確に禁止していないため自治体によって大きな差があります。

 Q 運用が一部見直されたね。

 A 厚労省は家庭内暴力(DV)がある場合などは控えるよう要領を改定しましたが内容は限定的です。一方で、コロナ禍で困窮する人が増加するなか、「生活保護の申請は国民の権利」とホームページで呼びかけています。本人の承諾なしには扶養照会は禁止にするなど、利用しやすくするための全面的な運用の見直しが必要です。

 (2021・2・28)


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