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2021年2月26日(金)

医療崩壊なぜ起きた

ドクターズ・デモが国会内集会

小池氏らあいさつ

写真

(写真)各団体からの発言=25日、衆院第1議員会館

 全国医師ユニオンや全国保険医団体連合会などでつくるドクターズ・デモンストレーションは25日、衆議院第1議員会館で集会を開きました。集会にはオンラインも含め約100人が参加。新型コロナウイルスの感染拡大で医療崩壊が起きている医療現場の実態や今後の日本の医療体制について、各団体からさまざまな意見が出ました。

 全国医師ユニオンの植山直人代表は、非常勤の医師や大学院生が現場で無給医としてコロナ診療に当たっていると指摘。「経済再生の足を引っ張っているのは医療体制の貧困だ。このままでは医療がひっ迫した状況が続く」と訴えました。

 日本医療労働組合連合会の佐々木悦子中央副執行委員長は看護師の立場からコロナ専門病棟で働く人たちの声を紹介。人員不足で月当たりの夜勤回数が10回に及び、3交代制から長時間の2交代制になったケースや、地域包括ケア病棟の夜勤の体制を一人にしていた事例をあげました。

 このほか歯科医や開業医などからは、病院で働く人たちの労働条件の改善を求める声やコロナによる診療抑制が広がることへの懸念を表明しました。

 国会議員あいさつで、日本共産党の小池晃書記局長は医療法の改定について言及。「医師の働き方改革といいながら、過労死ラインの2倍まで働かせようとしている。今必要なのは医師を増員することだ」と訴えました。

 日本共産党の倉林明子参院議員、立憲民主党、国民民主党などの国会議員があいさつしました。


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