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2021年2月13日(土)

千曲川護岸 施工不良 現場を調査

武田議員「原因分析を」

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(写真)国交省の担当者から護岸工事の状況を聞く武田氏(左端)=10日、長野県東御市

 一昨年の台風19号で崩れた千曲川右岸の護岸復旧工事で、約1万3400カ所もの施工不良が判明した件を受け、日本共産党の武田良介参院議員は10日、長野県東御(とうみ)市の工事現場を調査しました。高村京子県議、党市議団らが同行しました。

 約480メートルを整備する護岸復旧工事は、大手ゼネコンの大林組が国から受注。112メートルで護岸の基礎工事の未施工、ブロック背面の空洞4348カ所、ブロック間の段差や隙間など9123カ所が見つかったとして昨年末、国土交通省北陸地方整備局が発表しました。

 武田氏らは国交省北陸地方整備局千曲川河川事務所、大林組の担当者の案内で護岸の再施工に取り掛かる工事現場を確認しました。大林組側は、一連の不具合の原因について「施工の計画書通りに進めていない作業があった」などと説明。国交省側は、施工状況を把握する監督体制の強化などに取り組むと述べました。

 武田氏は「権限代行制度」により、国が県に代わり行う今回の工事で不具合が発生したことの深刻さを指摘。国交省に「不具合の再発防止に、踏み込んだ原因分析が必要だ」と強調しました。

 武田氏らは、工事現場近辺に住む市民9人とも懇談。「重機の騒音がきつい」、「河川を浚渫(しゅんせつ)してほしい」などの要望を聞きました。

 調査を終えた武田氏は「原因分析と再施工に対して、発注者、受注者それぞれ責任を果たす必要があり、その姿勢を正していく」と話していました。


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