しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年1月26日(火)

フリーランスの保護強化を

国会内 日俳連など勉強会

小池氏あいさつ

写真

(写真)フリーランスや芸能従事者の権利保護について話し合う参加者たち=21日、衆院第2議員会館

 フリーランスや芸能従事者らが21日、国会内で、権利保護を求める勉強会を開きました。主催は日本俳優連合とMIC(日本マスコミ文化情報労組会議)フリーランス連絡会、全国商工団体連合会です。

 昨年12月に国が案を出し、意見を公募している「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」について議論。労働政策研究・研修機構の呉学殊統括研究員は「労働者性の判断基準が厳しいなどの問題がある。労災や雇用保険など最低限の保護が必要だ」と指摘しました。

 龍谷大の脇田滋名誉教授は、フリーランスも労働者に近い保護をするのが世界の流れだと発言。芸能従事者の労災への特別加入が新年度から認められることについて、保険料が自己負担といった問題が残っていると述べ「フランスやイタリアは使用者負担だ。改善が必要だ」と述べました。

 自殺した、女子プロレスラー・木村花さんの母の木村響子さんと、愛媛県でアイドル活動をしていた大本萌景さんの母の大本幸栄さんが発言。「ネット上の中傷を防ぐ仕組みが必要です」(木村さん)、「娘は1日8時間仕事をしても賃金ゼロだった」(大本さん)と訴えました。

 あいさつした日本共産党の小池晃書記局長は「コロナ禍で、フリーランスが法や制度の外に置かれ、まともな補償や支援がないことが浮き彫りになっている。皆さんが声をあげ、労災の特別加入などを実現してきた。文化の灯を守るため、引き続き力を合わせよう」と呼びかけました。


pageup