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2021年1月18日(月)

もっと日本共産党

生産手段の社会化って国有化?

ふさわしい方法を合意によって

 Q 日本共産党の言う「生産手段の社会化」は、国有化するということですか?

 A 日本共産党は将来、国民多数の合意のもと、資本主義を乗り越え、社会主義・共産主義へと進む展望を持っています。「生産手段の社会化」とは、その社会主義・共産主義への変革の中心です。個々の資本家が持っている工場や機械などの生産手段を社会の手に移し、生産の目的を「利潤第一」から「社会や人間の発展」に変えようというものです。

 「生産手段の社会化」の方法や形態としては、いろいろなものが考えられます。一つの形態として国有化もありうると思いますが、それだけではなく、協同組合にしていくことや企業の経営のやり方を生産者が主役という形で抜本的に変えていくなど、たくさんの方法がありうると思います。

 いずれにしても、その時の状況に応じて、一番ふさわしい方法や形態を国民の合意で選択していくことが大事だと思っています。ただどのような形であっても、働いている人が主人公になって、生産手段を自分たちの力で動かしていくことが核心です。働く人が主人公にならない改革では社会主義とは言えません。

 社会主義・共産主義社会になると「個人の財産もとりあげられる」と考える人もいますが、そんなことはありません。日本共産党が、社会主義・共産主義への前進を展望するのは、国民のくらしを豊かにしたいからです。日本共産党は綱領でも「社会化の対象となるのは生産手段だけで、生活手段については、この社会の発展のあらゆる段階を通じて、私有財産が保障される」と明記しています。


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