しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年1月13日(水)

性暴力なくそう 各地でフラワーデモ

 性暴力のない社会をつくろうと声をあげる「フラワーデモ」は11日、2021年最初となるデモを全国各地で取り組みました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、サイレントスタンディングやオンラインなど地域ごとに工夫をして実施。「今年も全国で声をあげ続けていこう」とアピールしました。


社会の意識変わった

東京

写真

(写真)オンラインで開催し、性暴力をなくそうと語りあうフラワーデモの参加者=11日

 東京はオンラインで開催しました。呼びかけ人のひとりで作家の北原みのりさんは、この間、性暴力の無罪判決が立て続けに逆転有罪判決になるなど社会が変わってきたと紹介。「被害者の現実から性暴力が語られることで、社会の意識が変わったのです」とのべ、これからも性暴力をなくそうとするすべての人と連帯していきたいと語りました。

 一般社団法人「Spring」の山本潤代表理事は、「今年は刑法、性犯罪をめぐる正念場の年です」と発言。自身も委員を務める、法務省で行われている刑法改正へ向けた検討会での議論を報告しながら、「同意のない性交が犯罪とされるなど、私たちの願いが実現されるために声を届けていきましょう」とのべました。

 相ついだ性暴力の無罪判決に抗議して19年4月にスタートし、全国に広がったフラワーデモ。この日は、30都道府県で行われたと発表がありました。

適切な対応をとって

香川

写真

(写真)スタンディングする参加者=11日、高松市

 香川県高松市でのフラワーデモは11日、高松市の幹線道路沿いでスタンディング宣伝をしました。参加者は花や手作りの花柄のマスク、プラカードで性暴力根絶をアピールしました。

 日本共産党の白川よう子衆院四国ブロック比例予定候補、秋山時貞県議、藤沢やよい高松市議も参加しました。

 初参加の女性(32)は「SNSで知って参加しました。通りがかりの人がみてくれていると感じうれしかったです。今の政権は性暴力問題に対して適切な対応をとっていない」と話しました。

続けて取り組みたい

愛媛

写真

(写真)プラカード等を手にアピールする参加者=11日、松山市

 性暴力を許さない「フラワーデモ」(同松山実行委員会主催)が11日、松山市の坊ちゃん広場で行われました。参加した9人はプラカードやミモザの花などを手に道行く市民にアピールしました。

 今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響に配慮し、短時間の「サイレントスタンディング」方式で実施。参加した実行委員会事務局の安田志ほさんは「コロナ禍で被害が見えにくくなっています。私たちが行動し続けることで、励まされ、支えられている人がいます。今後も継続して取り組み、多くの人とつながっていきたい」と話しました。

 日本共産党の林紀子県委員長、小崎愛子市議、ネットワーク市民の窓の武井多佳子県議が参加しました。

暴力許さない社会に

高知

写真

(写真)サイレントスタンディングする参加者=11日、高知市

 性暴力のない社会を求めるフラワーデモが11日、高知市の中央公園北口で取り組まれました。8人が参加し「#WithYou」「#黙らない」などと書かれたプラカードを掲げ、サイレントスタンディングしました。

 性暴力の被害者で先月に続いて2回目の参加の女性(47)は「性暴力は心的外傷を残し全人生に影響します。いかなることがあっても性暴力を許さない社会にしたい」と話しました。娘がいる女性(45)は「日本の性教育が遅れている問題を前に進め、性行為同意年齢の引き上げなどを実現していきたい」と語りました。女性(39)は「性暴力の根っこにはジェンダーの問題があります。フラワーデモはだれでも体験や思いを語っても大丈夫で、集っている人が心地よい場所になっているのがよいと思います」と言いました。

 日本共産党の島﨑保臣市議が参加しました。


pageup