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2021年1月8日(金)

米上院、民主党多数派に

ジョージア州決選投票2勝

議会両院と政権握る

 【ワシントン=池田晋】米連邦上院(定数100)の多数派を決める南部ジョージア州の決選投票で、米メディアは6日、残る1議席で民主党新人のジョン・オソフ候補の当選確実を報じました。これにより民主党は決選投票で争われた2議席の両方を獲得し、2015年以来の上院多数派に返り咲きます。


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 20日に就任するバイデン次期大統領の下で民主党は、連邦議会上院と下院(定数435)の多数派、ホワイトハウスの三つを2011年以来初めて握ることとなります。

 閣僚・判事の承認や条約批准などの強い権限をもつ上院多数派の行方は、バイデン次期政権の運営を左右するため、全国的な注目選挙となっていました。

 上院の勢力は新議会で、民主党50、共和党50で並び、次期政権は依然、与野党の勢力が拮抗(きっこう)する議会に直面します。ただ、上院で採決が同数の場合は、議長を兼務するハリス次期副大統領が決裁票を投じるため、民主党は法案や人事承認を優位に進めることができます。

 米CNNテレビの集計によると、開票率99%の時点でオソフ氏と共和党現職のパーデュー議員の得票率の差はわずか0・8ポイント。33歳ユダヤ系のオソフ氏は、新議会で最年少の上院議員となります。

 同じく民主党新人の黒人牧師ウォーノック氏は6日未明、一足先に勝利を確実にしていました。

 共和党は、長年の牙城としてきた同州の上院選で20年ぶりに敗北。昨年11月の大統領選の敗北に続き、上院の多数派も失ったことで、トランプ大統領の責任を問う声が党内の一部からあがっています。

 多くの進歩的な運動団体も、今選挙の重要性から政策上の違いを超えて民主党2候補の後押しに奮闘しました。


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