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2020年12月29日(火)

JCPサポーターまつり

熱く語った コロナから共闘まで

小池書記局長×古賀茂明さん×香山リカさん×ダースレイダーさん「激論!夜まで生テレビ」

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(写真)香山リカさん

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(写真)小池晃さん

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(写真)古賀茂明さん

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(写真)ダースレイダーさん

香山氏「日本はとても生きづらい国だと露呈した」

小池氏「社会的連帯を求める動きに希望を感じる」

古賀氏「日本国憲法を守れよと言えるのが共産党」

ダース氏「じっくり話し合う党の姿勢 アピールを」

 27日に開催された「JCPサポーターまつりオンライン」では、日本共産党の小池晃書記局長(参院議員)と元経済産業省官僚の古賀茂明さん、精神科医の香山リカさん、ラッパーのダースレイダーさんが生で討論を展開。約1時間にわたって熱い議論が交わされました。

 第1部のテーマは「激論!2020年」。最初に、この1年を各氏が振り返ります。

 古賀さんは「なんといっても安倍晋三首相の辞任。年末には桜を見る会の問題で話題を独占している」。ダースさんは「本当は古賀さんが出すべきだと思いますが…」と“I am not ABE″のプラカードを提示。一同の笑いを誘います。

 香山さんは「コロナであっという間に経済的に追い詰められた人が多く増えた。日本はとても生きづらい国であることが露呈した」と指摘。小池さんは「経済効率最優先で医療や介護を貧しくさせてきた政治の問題が噴き出た。一方で社会的連帯を求める動きも生まれつつあることに希望を感じている」と語りました。

本気で

 話題は菅義偉政権の新型コロナウイルス感染症対策に。香山さんは「2月はオリンピックありきのせいか、とにかく検査ができない雰囲気があった。それはおかしかったと認めていないし、仕切り直しができていない。いきあたりばったりで国民の命を守る視点がほとんどない」と強く批判。ダースさんは「感染者数は検査を受けて陽性になった人だけだから、検査を増やせばもっといるはず。医療従事者数や病床数など“数”の中身についても実態と違うことに合理的な説明がない」と強調しました。

 小池さんは「習近平国家主席の来日が中止になるまで中国からの入国を止めなかったことなど政治の都合でコロナ対策が歪(ゆが)められてきた」と告発。古賀さんは「菅さんが『Go To』をやめたのも支持率が落ちたから。野党は本気で攻めてほしい」と訴えました。

 「桜を見る会」前夜祭をめぐる問題について話題が移ると、小池さんは「首相だったときの安倍さんの国会答弁は全部うそだった。9月に退陣したのも検察が動いていたからではないか。25日の国会での質疑で終わらせるわけにはいかない。年明けも徹底して追及を続けたい」と決意を表明。古賀さんは「安倍さんの倫理観の最大の特徴は『捕まらなければいい、証拠を隠せばいい、検察を抑えればいい』。菅さんも引き継いでいる」と話しました。

命一番

 第2部のテーマ「これをやってよ 共産党!」では日本共産党への提案などを出席者に質問。党名の問題で盛り上がりました。

 香山さんは「共産党は命のことを一番に考えている。共産党を知っている人とそうでない人とのギャップを感じる。『おまえは共産党か』と悪口や民主主義を破壊するシンボルのように使われるのが残念。差別と一緒でこんな日本社会は嫌ということを訴えたい」。

 共産党に対して「暗い、怖い、理屈っぽいなどのイメージがあったが真正面から議論すると理論的で筋が通っている」と話す古賀さん。「党名を変えるなら『共生党』はどうか。そのくらいウイングを広げて大きく変わってほしい」と提案。ダースさんは「学校で共産主義を習わないなかで“共産党”という名前を看板にするのは弊害が出てくるのではないか」と述べました。

 小池さんは「新型コロナのパンデミックの背景には利潤第一主義で自然破壊をしてきたことがある。今の状況を資本主義のまま乗り越えられるのか。私たちがどうして共産党を名乗っているのか、私たちの目指す社会主義の展望とはどういうものかを真正面から訴えていきたい。アメリカの若者の中で社会主義への期待が広がっており、日本でも響くと思う」と答えました。

 それに対し古賀さんは「経済効率を重視する自民党では変えられないことを変えていくというメッセージを出してほしい」と要望。小池さんは「改革をイメージしやすく示すことは大事。ケア労働やグリーンリカバリーを大事にする、8時間働けば普通に暮らせる社会など工夫して訴えているが、日本をこう変えるということをイメージ豊かにアピールしていくことで、党名に対する誤解も払拭(ふっしょく)していきたい」と答えました。

 討論の締めくくりに香山さんは「コロナで誰しもがこれまで以上に命がさらされている。来年こそはお互いに助け合って乗り切っていく年になってほしい」と訴えました。ダースさんは「民主主義は一つ一つじっくり話し合うことから始まる。最もその姿勢を共産党がやっていることをもっとアピールしてもらいたい」と要望。古賀さんは「日本国憲法はすごいと今年ほど思ったことがない。憲法の精神をみんなが確認してそれを実現するためにどうしたらよいか。一番大事なことを守れよと言えるのが共産党だと思う」と述べました。

 小池さんは「共産党が伸びていくことを期待するがゆえの提案は大切にして、工夫していきたい。共産党の強みは地域の隅々に組織があり、その地域の課題を良くしようと頑張っているたくさんの党員がいること。共産党の名前に込められた“資本主義の限界を乗り越える”ということを掲げて、ぶれずに頑張りたい」と締めくくりました。


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