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2020年12月17日(木)

少人数学級 提言先送り

教育再生実行会議 座長「来年5月に」

 政府の教育再生実行会議の鎌田薫座長(前早稲田大学総長)は16日、少人数学級の推進に向けた同会議の提言の取りまとめを先送りしたことを明らかにしました。同日開かれた教育再生実行会議後の記者会見で述べたもの。「2022年度の概算要求に反映できるくらいのスピード感でやっていきたい」と述べ、来年5月の第12次提言に盛り込む考えを示しました。

 新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、現在の学級編成標準(40人、小1のみ35人)では教室などでの社会的距離が確保できないことが問題になっています。文部科学省は2021年度概算要求で法改正による学級編成標準の引き下げを求めています。

 鎌田氏は会見で、少人数学級について「ここでもうひと押しすれば実現するということがあれば緊急提言的なものをこの会議体として出すことも考えられなくはなかったが、必ずしもそういう状況ではない」と指摘。来年5月の提言の取りまとめに向け、教職員の「働き方改革」や1人1台端末による「GIGAスクール構想」の具体化などと一体で議論を続ける考えを示しました。


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