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2020年12月2日(水)

ワクチン接種勧奨除外を

参院厚労委 倉林氏“安全性が優先”

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(写真)質問する倉林明子議員=1日、参院厚労委

 接種費用を全額国が負担し、健康被害が生じた場合は国が補償する新型コロナウイルスワクチン接種関連法案が1日、参院厚生労働委員会で採決され全会一致で可決されました。

 日本共産党の倉林明子議員は採決に先立つ質疑で、ワクチンはこれまで人体に接種されたことがないタイプで、長期間の検証もできていないと専門家が指摘していることをあげ、「安全性が明らかになるまで接種勧奨と努力義務は政令で適用除外すべきだ」と求めました。田村憲久厚生労働相は「懸念を評価するような情報があればさまざまな判断をする」と答えました。

 また倉林氏は、「年度内の接種開始を想定」と報じられていることをあげ、「オリンピックに間に合わせるのが目標ではないか」と批判。「ワクチン導入の判断はあくまでも科学的な根拠に基づくべきであり、政治目標ありきの導入はあってはならない」と指摘しました。

 また倉林氏は、クラスター(感染者集団)発生が相次ぐなか、医療従事者が「今の国の施策が続く限り医療は壊滅的になる」と苦悩の声をあげていることを紹介。政府に対し「全国一律の『Go To』事業は即刻停止するよう発言すべきだ」と迫りましたが、田村厚労相は明言しませんでした。


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