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2020年11月25日(水)

日米貿易協定 破棄を

紙氏 米国に特権、不平等

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(写真)質問する紙智子議員=17日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は17日の参院農林水産委員会で、米国に特別の権利を与える不平等条約である日米貿易協定を破棄するよう求めました。

 新型コロナ感染症の拡大で和牛肉の需要が減少し、肥育農家が窮地に陥っているのに、10月までの米国産牛肉の輸入量は15万6000トンで前年比104%増えています。

 紙氏は、「10月中旬でセーフガードの発動基準数量の6割を超え、来年2月にも発動基準に達する」との報道があることを紹介。日米貿易協定ではセーフガードが発動されれば直ちに「発動水準を一層高いものに調整する」との取り決めがあると指摘すると、野上浩太郎農水相は「仮定の話だ。答弁は差し控える」と答えました。

 紙氏は、日米貿易協定にはセーフガードを実質的に無力化する規定だけでなく、米国が将来の交渉で「農産品に関する特恵的な待遇を追及する」との権利を与える不平等条約だと指摘。野上農水相は「その規定は義務を課すものでない」などと答えました。

 紙氏は、日米貿易協定はトランプ米大統領の圧力に屈して安倍前首相が締結したと指摘。米大統領選で民主党バイデン氏の当選で政権交代が確実だとして、同協定を破棄するよう求めました。


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