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2020年11月24日(火)

安倍前首相秘書ら聴取 東京地検

「桜」前夜祭 差額補填の疑い

市民団体が告発

 安倍晋三前首相の後援会が「桜を見る会」の前夜に東京都内の高級ホテルで地元支援者らを招いて開いた前夜祭に関し、東京地検特捜部が安倍氏の公設第1秘書らから任意で事情聴取していたことが23日、関係者への取材で分かりました。「桜を見る会」の疑惑は、「しんぶん赤旗」日曜版がスクープしました。これらをうけ市民団体が、後援会がホテル側に支払った総額が参加者からの徴収額を上回っていたとして、政治資金規正法違反などの容疑で告発していました。菅義偉首相は疑惑の再調査を拒否しており、安倍氏とともに責任が問われています。

 前夜祭は、山口県下関市に事務所を置く政治団体「安倍晋三後援会」の主催で2013年から19年まで、桜を見る会の前日に都内の高級ホテルで開催されていました。地元支援者らが1人5000円の会費で参加。国会で日本共産党など野党は、会費がホテルの公表している金額に比べ格安になっており、差額を安倍氏の事務所が補填(ほてん)した疑いがあると追及してきました。

 安倍氏は「5000円の会費はホテルが設定し、自身の事務所はホテルと参加者の契約を仲介しただけだ」と主張。ホテルから明細書を受け取っておらず、収支は発生していないため政治資金規正法違反には当たらないなどと答弁していました。

 しかし、「赤旗」日曜版によると、昨年の前夜祭では参加者が決まっておらずホテルが料金設定できない時期に、安倍事務所が「桜を見る会」の参加希望者に配ったアンケートに、会費5000円と明記されていました。

 菅首相は9月16日の会見で、具体的な問題点には触れずに「桜を見る会」の「中止」を表明。疑惑にフタをする態度だと批判を受けています。


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