しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年11月18日(水)

実態を見て地域重視へ

高橋氏 GoTo見直し必要

写真

(写真)質問する高橋千鶴子議員=17日、衆院国交委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は17日、衆院国土交通委員会で、政府の観光支援事業「Go To トラベル」が感染拡大に与える影響や、利用者や宿泊施設の間で「格差」を生んでいる実態を指摘し、事業の見直しを迫りました。

 高橋氏は、新型コロナウイルス感染拡大が緊急事態宣言時を大きく超える第3波が押し寄せていることをあげ、「Go To トラベルの見直しはしないのか」と追及。国交省、経済産業省、農林水産省の3省連名の企画競争募集要領(5月26日)にあった「新たな事態が生じた場合、事業の実施中においても見直しを図る」とのただし書きが、観光庁が6月16日に公示した企画競争入札説明書には書かれていないとして、「なぜ、もしもの時のブレーキを外したのか」とただしました。

 赤羽一嘉国交相は、感染拡大状況によっては見直しを図るとの認識を示しました。

 さらに高橋氏は、小さな町の観光協会は、小規模宿泊施設の参加を助けているが、トラベル事務局が「予算の追加配分はしない。執行状況が悪ければ、予算を戻してもらう」とさえ通知していると指摘。Go To トラベルの予算が実績に応じて配分されるため、大手の一人勝ちになっていると批判しました。

 また、来年5月ごろまでなど、延長の話が出たことをとらえ、延長するならいったん中断して検証するよう主張。未配分の予算は「都道府県に委ねた地域重視の企画へ見直していくべきだ」と強調しました。


pageup