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2020年11月17日(火)

きょうの潮流

 アメリカ史上初めての女性副大統領となるカマラ・ハリスさん。外電は「世界で最も高いガラスの天井の一つを破った」と伝えました▼最近米国でもう一つ天井が破られました。長い歴史をもつプロ野球大リーグで女性のゼネラルマネジャー(GM)が誕生。マイアミ・マーリンズのキム・アングさんです。北米の四大プロスポーツをみても球団運営のトップであるGMの職に女性が就くのは初めてだといいます▼30年前から球界にかかわってきた彼女は、複数の球団でトレードや契約交渉の担当などを歴任。豊富な経験と実績から、いつGMになってもおかしくないと評されていました▼「私がこの世界に入ったとき、女性が大リーグの球団を率いるなど、ありえないと思われていた」と語るアングさん。大リーグの最高責任者は「すべてのプロスポーツ界で新たな歴史をつくり、野球やソフトボールを愛する多くの女性や少女にとても重要な例になる」▼さまざまな分野で女性の登用が進むことへの期待が高まる米国。一方、日本はどうか。たとえば今秋の叙勲。制度自体に問題はあるものの女性が過去最高の割合に。ところが、わずか1割です▼女性が輝く社会づくりを掲げながらおとしめる政権党をはじめ、いまだ進出を阻む壁は厚い。「私は自分の目標のために根気強くがんばってきた」とアングさん。「私が最後ではない」と呼びかけるハリスさん。一つ一つ、偏見や差別の天井を打ち破る。それは、次の世代の夢や希望につながります。


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