しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年11月14日(土)

沖縄戦の遺骨今も残る土地

新基地用土砂採るな 赤嶺氏批判

写真

(写真)質問する赤嶺政賢議員=13日、衆院安保委

 日本共産党の赤嶺政賢議員は13日の衆院安全保障委員会で、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で政府が計画する本島南部からの埋め立て土砂採取をやめるよう求めました。

 赤嶺氏は、沖縄戦の激戦地でいまも遺骨収集が続く本島南部を採取地としたことに「沖縄の歴史や遺族への配慮はないのか」と追及。岸信夫防衛相は、委託業者が挙げた候補地だとして「法令で定められた鉱山から調達される」と答弁しました。

 赤嶺氏は、遺骨収集に同行した経験も交え「手りゅう弾を抱えて自爆したため下半身しか残っていない遺骨や母親が幼児を抱えた状態で発見されるなど、遺骨からはその人の最期の様子が分かる」と指摘。沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表の「戦争で亡くなった人の血や肉が染み込んだ土や石を新たな軍事基地建設に使用するのは人間のやることではない」との声を紹介し、「候補地からこの地域をなぜ除外しなかったのか」と追及しました。

 防衛省の土本英樹整備計画局長は「採石業者において遺骨にも配慮する」などと答弁。赤嶺氏は、石灰岩と遺骨は容易に区別できず、素手で触って重さで判断するなど極めて専門性が高いと指摘し、業者まかせにする政府の姿勢を厳しく批判。「沖縄の歴史や痛みに向き合い、採取地から南部地域を外し、工事を中止すべきだ」と求めました。


pageup