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2020年10月21日(水)

全党の力を集中し10月党勢拡大で必ず前進を

幹部会決定総合推進本部長 小池晃

 小池晃幹部会決定総合推進本部長は20日、党内通信で、全党に訴えを行いました。その内容は次のとおりです。


写真

(写真)訴える小池晃幹部会決定総合推進本部長=20日、党本部

 「特別月間」に引き続いて、幹部会決定の実践に奮闘しておられる全国の同志のみなさんに心から敬意を表します。

 今日、全党のみなさんに直接訴えるのは、この10月の残された期間、幹部会決定の実践のなかでも、とりわけ打開が求められている党勢拡大に全党の力を集中し、必ず前進をかちとろうということです。

「月間」後の継続的前進に正面から挑戦しよう 

 菅政権による日本学術会議の人事への強権的な介入に、「モノが言えない社会にしていいのか」という声が上がっています。コロナ禍のもと、「自助・自己責任」を押しつける政治への怒りも広がる中で、政権支持率も急落しています。

 このような政権は一刻も早く倒さなければなりません。次の総選挙で政権奪取をよびかけた幹部会決定は、全党にわき立つような決意と力を広げています。

 各地で開かれている街頭演説会では、多くの聴衆が集まるだけでなく、通行する人々の足が止まり、拍手が送られるなど、熱気があふれています。「宣伝回数をこれまでの2倍にした」「支持拡大カードをそろえ、対話・支持拡大を始めた」など、「支部が主役」の選挙戦のとりくみも始まっています。

 一方で、党勢拡大の現状はどうなっているでしょうか。

 18日の時点で、入党申し込みは180人で9月の同じ日と比較して7割、入党の働きかけは1175人で5割弱にとどまっています。「赤旗」読者拡大は日刊紙・日曜版とも8割台の到達です。

 率直に言って、現状は、党員現勢での大幅後退、「赤旗」の大量減紙の危機にあると言わなければなりません。

 幹部会決定は、二つの新しい挑戦をよびかけました。一つは“次の総選挙で政権交代と野党連合政権を実現すること”、いま一つは“「月間」でなくても党勢拡大で毎月前進を続ける党へと成長すること”です。しかし、現状のままで推移すれば、二つ目の挑戦は、幹部会決定実践の最初の月である10月から頓挫することになりかねません。「中心」と位置付けた党勢拡大でずるずると後退するなら、「特別月間」で積み上げた貴重な成果を失い、総選挙勝利の保障もつくれないという事態にも陥りかねません。

 同時に、「特別月間」が終わったこの10月にも引き続き前進できれば、党の歴史でもやったことのない、「月間」が終わった後の継続的前進という快挙を実現することになります。幹部会決定で掲げた目標、新しい発展方向をやりぬく展望は間違いなく大きく切り開かれます。

 全党のみなさん。ありとあらゆる手だてをとって、この10月の党勢拡大で必ず前進をかちとろうではありませんか。

一刻を争って幹部会決定の徹底を

 それでは、どうやれば前進をかちとることができるか。

 まず、何よりも強調したいのは、歴史的な幹部会決定をすべての支部で討議・具体化し、すべての党員が読了することを、一刻を争ってやりぬこうということです。

 幹部会決定を討議した支部では、政権奪取への支部と党員の熱い思いが語られ、これまでの延長線上ではない活動に立ちあがる決意と行動が広がっています。

 兵庫県の岩岡支部の支部長は、「『政権交代を次の総選挙で』という幹部会決定の提起には、バンザイと拍手を両方送りました」とのべ、支部の支持拡大実績の約2倍となる得票目標1500票の実現にむけ、「足を踏み出すときは今だ」と、支部員の新しい結びつきに働きかけて「しんぶん赤旗」の新規読者を3人増やし、入党の働きかけも広げています。

 広島市南区の支部長会議では、都道府県委員長会議での志位委員長のあいさつを読み合わせ、「政権交代を国民に向けて訴えるところまで情勢がきたんだ」と深めあい、3千人の後援会員に、大平よしのぶ衆院中国ブロック比例予定候補のリーフを届けて、「政権交代のために大平さんの議席奪還に力を貸してください」と訴えて、入党の働きかけや読者拡大につなげようと作戦をスタートさせました。南区選出の中原ひろみ市議は、手帳が支部との行動予定で埋まっているそうですが、「1970年代にも民主連合政府をと呼びかけられたが、いまの情勢はそれ以上と感じる。支部と行動すると、こちらが元気になる」と語っています。

 幹部会決定は党員魂をゆさぶり、決意を引き出す力をもっています。これを、どれだけの支部と党員のものにできるかが、なによりも決定的です。

 支部会議で幹部会決定を読み合わせましょう。1時間15分のDVDを視聴すれば、幹部会決定の全体をリアルにつかむことができます。DVDを見て、みんなで討議しましょう。討議を通じて、「850万票、15%以上」に見合う得票目標・支持拡大目標、党勢拡大目標を決め、すでに目標を決めている支部でもあらためて政権交代をはかる目標だという「政治的魂」を入れることを重視しましょう。

 党機関が、幹部会決定の一つひとつの支部・グループでの討議・具体化をいつ、どこで行うか、討議の場でどういう具体化の提起が必要かまで、ていねいに援助してすすめましょう。全党員に届け、読んでもらう段取りがとられているかどうか、支部会議が開けていない支部では、どう会議を開くかまで手のひらにのせ、これをやりぬいてこそ、10月の前進も、その先の幹部会決定の実践の広がりもつくることができます。

 幹部会決定を全党に徹底すれば、支部と党員の総決起は必ずかちとれます。

 そのことに確信をもって、やるべきことをすべてやりきろうではありませんか。

党員拡大を根幹にすえ、入党の働きかけを広げぬこう

 とりわけこの10月、入党の働きかけを思い切って広げ、党員拡大を進めるとりくみを文字通り党勢拡大の根幹にすえ、揺るがず進めていくことを訴えます。

 現状の一番の問題は、「特別月間」の時に比べ、入党の働きかけが大きく減っていることです。「特別月間」では、「支部が主役」で入党を広く働きかけることが党勢拡大の「大道」だと全党の実践を通じて教訓を切り開いてきました。「特別月間」でまいた種は、たくさん残っています。きちんと提起すれば、支部も具体的な働きかけに踏み出していける土台はつくってきています。

 同時に、いまは総選挙を前面にして、「月間」のとき以上に、うんと広く働きかけていくことが重要です。すべての支部・グループが「集い」を開き、「集い」を推進軸に、宣伝や対話・支持拡大、後援会員の拡大と一体で広くお誘いしていきましょう。党創立98周年記念講演ダイジェストDVDや『入党のよびかけ』パンフを、さらに広い方々に届け、政権交代の決意を伝えて働きかけましょう。こうした入党の働きかけは、たとえ入党に至らない場合でも、積極的支持者を広げる活動となります。そして思い切って広く働きかけてこそ、党の世代的継承のとりくみでも新しい一歩を切り開くことができます。

 入党の働きかけとともに、「しんぶん赤旗」読者拡大でも、広く購読をよびかけましょう。今回作成した「しんぶん赤旗」PR版は、志位委員長が政権交代への決意と「赤旗」の購読を直接呼びかける決定版です。これから順次みなさんのところにお届けします。これを、すべての後援会員、支持者、つながり名簿に総当たりする構えで活用し、読者拡大の独自追求も推進しましょう。

 私たちは、幹部会決定で、あらゆる活動を、政権交代をめざす水準に発展させようと決めました。中央としても、みなさんといっしょに、従来の延長にとどまらない活動を切り開いていく決意です。

がんばりぬけば前進できる可能性は大いにある

 そうはいっても、「月間」が終わった後も、減らさず前進をかちとる――これは容易なことではありません。しかし、がんばりぬけば前進をかちとれる可能性はおおいにあります。

 いま、菅政権の強権政治に国民の怒りが広がる中で、菅政権を倒してどういう日本をつくるのか、新しい日本への「七つの提案」や、次の総選挙で政権交代に挑戦しようというわが党の決意が共感をよんでいます。党の国会論戦や「赤旗」のスクープも引き続き注目されています。

 党内にも、政権奪取への新たな決意がわき起こっています。「月間」を通じて、対象者をあげ入党の働きかけに踏み出した支部が広がり、“「支部が主役」の大道にこそ未来がある”という実感をつかみつつあります。2月の全国機関紙部長会議以来の奮闘によって、「『月間』が終わったから仕方ない」という姿勢に陥ってはならないことが、多くの支部と党員の共通の認識になっています。

 この10月、残された期間、総選挙勝利を前面にした活動を広げつつ、思い切って党勢拡大に全党の力を集中すれば、一気に局面を変えることは可能です。

 全党のみなさん。幹部会第二決議は、次のようによびかけました。

 「率直に言って、これまでわが党の歴史で、さまざまな党勢拡大の『月間』『大運動』がとりくまれてきたが、期間が終了すると、せっかく築いた党勢の峰が後退することが多かったのが実情である。しかし、そうしたことの繰り返しでは、何のための『月間』だったかということになり、結局、党勢の前進を築くことができないことは、事実が証明している。この面でも、惰性をふっきって、党勢拡大で前進を続ける党に成長することを、中央委員会幹部会としても固く決意するとともに、全党のみなさんに心から訴える」

 みなさん。この訴えの最初の実践の成否は、残る10日間あまりの奮闘にかかっています。党大会後、お互いの努力で築いてきた到達点に確信をもって、力をつくそうではありませんか。

 私たちも全力で奮闘する決意です。ともにがんばりましょう。


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