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2020年10月19日(月)

2020米大統領選

最高裁判事 バレット氏承認反対

全米で「女性の行進」

 【ワシントン=遠藤誠二】人工妊娠中絶に否定的なエイミー・バレット米最高裁判事の指名・承認に反対して17日、首都ワシントンなどで「女性の行進(ウィメンズ・マーチ)」が行われました。参加者は、連邦上院で同判事を承認せず、11月3日の大統領選を受けた次期大統領に人選をまかせるべきだと訴えました。


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(写真)大統領選挙直前の最高裁判事指名に抗議して開かれた「女性の行進」=17日、ワシントン(遠藤誠二撮影)

 ホワイトハウス近くの広場「フリーダム・プラザ」には女性ら数千人が集結。「新たな大統領を選び最高裁判事を選べ」「バレット ノー」「トランプとペンスを追い出せ」「中絶の権利は人権だ」「ギンズバーグ判事の遺産に敬意を払え」などと書かれたプラカードを手にした女性らは、集会後、連邦議会前までデモ行進しました。

 女性の権利を擁護し続けたリベラル派最高裁判事ルース・ギンズバーグ氏の死去を受け、トランプ大統領は保守派のバレット氏を後任に指名。上院での審議を経て、22日に司法委員会で、再来週に本会議で、共和党の賛成多数により承認される見込みです。

 民主党や多くの国民は、大統領選直前に判事を指名・承認すべきでないと主張しています。

 メリーランド州からデモに参加した20代の女性は、「議会共和党は最高裁判事の席を盗もうとしている。こんなことは許されない。大統領選と上院選を通じ、彼らに審判を下す」と話しました。

 「ウィメンズ・マーチ」は、女性を蔑視するトランプ大統領の就任翌日の2017年1月21日、全米各地で数百万人規模の抗議デモを成功させ、以降毎年、女性の権利擁護を掲げて大規模な集会・デモを開催。今年も1月に集会を開き、デモを実施しました。


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