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2020年10月1日(木)

消費税10%1年

「コロナとダブルパンチ」

商店街で聞く 東京・板橋

 1日で消費税率10%への引き上げから1年。重税が国民の生活にのしかかっています。東京都板橋区にあるハッピーロード大山商店街で、商店主や買い物客に聞きました。(芦川章子、仁田桃、原千拓)


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(写真)「消費税は下げてほしい」と語る女性(右)=30日、東京都板橋区

 30日、同商店街は午前中からマスク姿の買い物客でにぎわっていました。

 「消費税はゼロにしてほしい」という男性さん(69)。消費税10%に増税後、食費を切り詰めているといいます。自公政権は「消費税は暮らしに回すと言いながらしていない。一方で戦闘機の爆買いや辺野古基地建設はやめない。安倍も菅も自民党政権のやることはだめだね。そんな金があるのなら国民に回してほしいよ」と語りました。

 消費税率10%の影響について書店店主の男性(59)は「コロナとダブルパンチになって売り上げに響いている」といいます。「消費税が下がればもちろんうれしいが、財源を明確にして1回の持続化給付金ではなく継続的な支援を含めたコロナ対策をしてほしい」と話しました。

「消費税に圧迫感」

増税1年アンケート

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(写真)ハッピーロード大山商店街=30日、東京都板橋区

 東京・池袋にほど近い板橋区の住宅街にあるハッピーロード大山商店街。本紙記者が消費税率10%から引き下げた方がいいかどうかを問うシールアンケートに取り組むとともに、増税後の影響をインタビューしました。

仕事減り大変

 「消費税は下げた方がいいと思います」。女性(79)は「年金を受けていますが生活は大変になっています。特に毎月の食費がかさむ」といいます。

 年金とパートで暮らしている女性(75)も「年間でトータルすると消費税の家計への圧迫感は大きい。半分どころかなくしていい。コロナで収入が減ったり仕事を失ったりしている人も多い。桜を見る会とかじゃなく、そういう人たちに手厚く支援してほしい」。

 3歳の女の子を連れた女性(35)は「コロナで仕事が減って生活が大変」と「下げてほしい」にシールをペタリ。会社員の夫と自分のアルバイト代を合わせても「月収は10万円ぐらいまで減っています。消費税の負担はかなり大きい。下げるというより消費税はなくした方がいい」。

減税署名集め

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(写真)「消費税は下げてほしい」と語る和菓子店主の男性(左)=30日、東京都板橋区

 年金生活の男性(74)も「日々の買い物をしているとよく分かるが2%でもだいぶ違う。年金生活者にはこたえる。自民党の政治は大企業や金持ち優先。税金はそっちからもっと取るべきだよ」とぴしゃり。菅義偉首相が将来的な消費税増税に言及し、直後に今後10年は不要と軌道修正したことにふれ「それが彼の本心。このままだと絶対にまた上がる。選挙も近いというし、野党は共闘して頑張ってほしい」とエールを送ります。

 創業300年を誇る老舗の和菓子店の看板商品は冷やしうす塩大福。店主の男性(68)は消費税5%減税を求める署名を集めています。「うちは営業努力のかいもあって売り上げは下がっていないが、できないところはお客の需要も減るので間違いなく下がる」と指摘。「10%増税のときに福祉に回すと言ったが本当にやっているのか疑問に感じている。自民党政権は増税先にありきで何もやらない」と怒ります。

 「このままでいい」にシールを貼った女性(86)は「消費税はあってもいいが正しく使ってほしい。マスクとか訳の分からないところに使うのではなく、命、生活を保障してほしい」と語りました。

 顧客が減ったと話す眼鏡屋店主の男性(63)は「消費税は絶対に下げてもらいたい」ときっぱり。「一番取りやすいところからお金を取るのは国民をないがしろにしている。税金が上がった時に経済が落ちているのは明白なのになぜ繰り返すのか」と訴えました。


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