しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年9月27日(日)

泡消火剤 ドア故障 漏出防げず

普天間基地、ずさんな管理

米海兵隊報告書

写真

(写真)普天間基地から流れ出す泡消火剤=4月10日、沖縄県宜野湾市(市民提供)

 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)で4月、有害物質PFOS・PFOAを含む泡消火剤が基地外に大量に漏出した事故で、泡消火剤が放出された格納庫のドアが故障で閉まらず、漏出が止まらなかった、ずさんな基地管理が原因だったことがわかりました。日本共産党の井上哲士参院議員が入手した米海兵隊の報告書(5月4日付)から明らかになりました。

 報告書によれば、4月10日午後4時34分、海兵隊員が基地内でバーベキューのグリルに着火したところ、火災探知機が作動。付近の格納庫539から泡消火剤が放出されました。ところが、現場に操作方法を把握した隊員がおらず、28分間放出が続きました。

 さらに、泡消火剤の格納庫外への流出を防ぐため、隊員がドアを閉めようとしたものの、ドアは故障して10年以上開閉されておらず、人力で動かせる状態ではなかったと主張。格納庫には地下貯蔵タンクも備わっていますが、事故以前から雨水をため込んでいたため、事故で生じた泡消火剤を全て収容できず外部に流出したと明らかにしました。

 その上、事故が起きた格納庫539は、「消火装置停止ボタンの操作方法の表示を定めた米国防総省の統一施設基準(UFC)に依拠していなかった」と指摘。操作方法の表示がなかったことを示しました。

 対応が遅れた結果、格納庫からは水分を含む約23万リットルの泡消火剤が流出し、うち約15万6千リットルに3%のPFOS・PFOAが含まれていたとしています。

 政府、沖縄県、宜野湾市がおこなった立ち入り調査では、基地内の排水路の水から、暫定目標値1リットルあたり50ナノグラムを上回る140ナノグラムが検出されています。排水路周辺の土壌においては、1キログラムあたり3万8200ナノグラムが検出され、環境省が全国調査で検出した最大濃度690ナノグラムをはるかに超える値です。

 報告書は、基地外の飲料水に「影響はない」としていますが、根拠を示していません。


pageup