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2020年9月22日(火)

きょうの潮流

 さて、あなたは何問正解できるでしょうか。テーマは大阪維新の会などが推進する「大阪都」構想です。ウソかホントか▼第1問=住民投票で賛成多数になれば「大阪都」になる。第2問=大阪市はなくならない、大阪市役所がなくなるだけ。第3問=四つの特別区に分割しても、住民サービスは維持される。第4問=コロナ対策も「バーチャル都構想」でうまくいっている。第5問=二重行政の解消が大阪発展の鍵▼答えは本紙でお読みください―では身もふたもない。潮流をお読みの皆さんには特別に答えを明かします。すべてウソです。今の法律では「都」にはなりません。府のままです。大阪市はなくなります。地図からも消えます▼ちなみに「1回やってみたらええやん、あかんかったら元に戻したらええやんか」は通用しません。元に戻す規定がありません。総務大臣も認めています。一方通行で後戻りできません▼住民サービスが維持される保証は何もなし。制度案が維持を努力義務にしているのも自信のなさの表れ。財源が府に吸い上げられるなど財政的裏付けがないからです▼大阪市がコロナ感染の震源地の可能性があるのに「バーチャル都構想」だといって市は府任せで独自策はほぼなし。政令市としての力をいかすべきです。また「二重行政解消」と称して医療・公衆衛生を切り捨ててきたことがいま問われています。大阪市も大阪市議会もなくして「1人の指揮官(知事)」でやりたい放題。こんな野望への回答はノーです。


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