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2020年9月21日(月)

比例ブロックの様相

比例130万票 3議席必ず

南関東(定数22)

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(写真)志位和夫委員長

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(写真)はたの君枝衆院議員

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(写真)さいとう和子前衆院議員

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(写真)沼上とくみつ衆院比例予定候補

 南関東ブロック(神奈川・千葉・山梨)の日本共産党は、「南関東から野党連合政権の扉開く」をスローガンに、総選挙で130万票獲得し、現有2議席を絶対確保し、3議席を必ず奪還し、4議席をめざします。志位和夫委員長(現)と、はたの君枝(現、神奈川10区重複)、さいとう和子(前、千葉7区重複)、沼上とくみつ(新)の比例4予定候補を先頭に、南関東3県の全33小選挙区で複数回宣伝するキャラバンにとりくんでいます。

提案は「いいね」

 新型コロナ禍で党への新たな関心、共感が広がっています。

 街頭で志位委員長が、コロナ後の日本と世界への「七つの提案」の一つとして「ジェンダー平等の社会を」と呼びかけると、通りがかった2人連れの若い女性が「いいね」の声をあげました。

 コロナ後の新しい日本と世界を示した志位委員長のDVDを見て、横浜市の男性(67)が「資本主義の限界はその通り。地球温暖化も貧富の格差もひどい」と9月に入党を決意するなど、総選挙に向けて強い党づくりも進んでいます。

 3県の党が民青同盟ととともに取り組んだ学生支援活動。7月の山梨県での行動では、地元の学生から「“声をあげれば政治は変わる”の共産党国会議員の言葉にすごく励まされた」のメールが届きました。

 比例各予定候補が奮闘しています。

 はたの議員は「学校再開にあたっての緊急提言」(6月2日)を示して各地の関係者と対話。「子どもたちに少人数学級をプレゼントしよう」の訴えに、政府も検討を表明しています。

 さいとう予定候補はキャラバンで、オスプレイの木更津駐屯地配備反対など基地問題とともに、菅義偉首相の消費税増税発言に触れ「増税するなら大企業と富裕層に」と呼びかけ。聴衆が手を振り、大型トラックからの応援もありました。

 33歳の沼上予定候補は、茅ケ崎市議団長の経験を生かして南関東3県を駆けめぐり、「七つの提案」を語っています。

広がる共同の力

 市民と野党の共同も前進しています。

 神奈川県大井町議選では共産党新人の大石舞候補が、近隣の無党派の4人の議員の応援を受け、前回から得票数・率ともに伸ばし3位で当選。市民運動の分野では、横浜市カジノ誘致反対で、共産・立憲民主・新社会・神奈川ネット・緑の各党と市民が共同しています。

 南関東ブロック責任者の田母神悟神奈川県委員長は「野党共闘を広げ、党の議席の値打ちを語りぬけば飛躍は可能。一方、前回総選挙では、1万6千票少なければ当選は志位委員長だけでした。奮闘して議席増をかちとりたい」と話しています。

初の比例2議席へ挑戦

北陸信越(定数11)

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(写真)藤野やすふみ衆院議員

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(写真)たいらあやこ衆院比例予定候補

 北陸信越ブロック5県の日本共産党は、「声をあげれば政治は変えられる」と市民の声を国会に届けてきた藤野やすふみ衆院議員の議席を絶対確保し、新人の、たいらあやこ予定候補(新潟2区重複)との初の比例2議席獲得へ挑戦しています。

得票1.8倍以上を

 2017年の総選挙、北陸信越ブロックの共産党の比例票は26万7777票、得票率は9・02%。藤野氏は10位で2期目の当選を果たしましたが、あと約3万8000票(1支部あたり30票)不足すれば議席を失うというギリギリの勝利でした。

 次の総選挙では、前回得票の1・8倍にあたる49万2000票以上を得票目標に掲げています。昨年の県議選で40年ぶりに複数議席を達成した富山県は、前回の2・2倍以上となる5万票を目標に。長野県は20万票、得票率20%をめざしています。

 藤野氏は、今年の通常国会で安倍政権が成立を狙った検察庁法改定案の国会論戦で奮闘しました。藤野氏は、憲法を踏みにじり、検察の私物化を図る政権を厳しく批判。この質問は注目を集め、北陸信越ブロック事務所に「感動した」と電話した埼玉県の女性は、後に共産党に入党しました。

 藤野氏は、コロナ禍で大幅減収に苦しむ医療・介護各施設や保健所の関係者と懇談。その苦境を国会質問で取り上げ「減収補てんを」と迫りました。福井県の高浜原発をめぐる「原発マネー」還流の問題で、安倍政権による原発再稼働政策が原発マネー還流を加速させたと批判しました。

 たいら氏は15年の新潟市議選(西区選挙区)に初当選し、現在2期目。「原発は再稼働させてはならない」―福島原発事故でふるさとを奪われた方の思いを議会で取り上げてきました。

 たいら氏は「12年間、医療現場で働いてきた経験を生かす」と、新型コロナ問題などで医療関係者との懇談を進めています。藤野氏とともに新潟市東区の医療生協、特養老人ホームの関係者と懇談。柏崎市の医療機関も訪ね、院長らと減収補てんの必要性などを話し合いました。

自公と議席肉薄

 前回総選挙での比例北陸信越ブロックの議席配分は自民5、希望2、立民2、公明1、共産1。旧立民、旧希望の4議員が合流新党に参加し、野党は与党の自公6議席に対して5議席と肉薄しています。

 共産党は、新潟2区、長野4区はじめ小選挙区候補を野党統一候補に押し上げての勝利をめざしています。

2議席回復 3議席へ

東海(定数21)

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(写真)もとむら伸子衆院議員

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(写真)しまづ幸広前衆院議員

 東海ブロックは前回比2・1倍の96万票、得票率15%の実現で、もとむら伸子衆院議員(比例単独)の再選、しまづ幸広前衆院議員(静岡1区重複)の議席奪還、さらに3議席以上をめざして4県が奮闘しています。

 東海ブロックはトヨタ自動車を中心にした全国有数の経済圏。ブロック責任者の岩中正巳・愛知県委員長は、「ここでの日本共産党の躍進が資本主義を乗り越えて新しい社会を実現していく上でも非常に大事です。どんなことがあっても2議席を回復し、3議席へと躍進させたい」と力を込めます。

 前回の総選挙は、比例東海で自民8、公明2、希望5、立民4、維新1、日本共産党は1議席を失い1に留まりました。維新は共産党を抑え込もうと、河村たかし名古屋市長が代表を務める地域政党・減税日本と選挙協力。今回も各党とも生き残りをかけて必死の様相で総選挙への準備を進めています。

行政を動かした

 コロナ禍で政府の対応が遅れる中、比例候補を先頭に「国民の苦難軽減」に取り組む共産党が行政を動かしています。名古屋市では民間診療所での唾液を用いたPCR検査の拡充、静岡県富士宮市では無症状者への検査拡大が実現。休業協力金の要件緩和には、「動いてくれたのは共産党だけだった」との声が寄せられています。

 もとむら氏は打撃を受けた観光や農業の実態を調査し、静岡県熱海市長や西伊豆町長、JA豊橋組合長ら幅広い分野の代表と懇談し、切実な声を国会に届け、固定資産税の減免などを実現。豪雨で国道が崩落した岐阜県にも駆けつけ、要望を聞き、代替道路の無料開放につなげています。

 しまづ氏は大井川の流量減少などリニア問題で静岡県副知事と懇談。4月の衆院静岡4区補選では、しまづ氏が立候補を取り下げ、野党統一候補実現の土台をつくり、市民と野党の政策確認書に「浜岡原発の再稼働を認めない」が盛り込まれるなど、政策課題での共同も広がっています。

支持広げる集い

 全自治体での開催を目標にした党の集いには比例、小選挙区の各候補者も精力的に参加し、膝詰めで党の未来社会論などを語りあい、党の積極的支持者を広げています。少人数学級の実現など党の「七つの提案」に共感して入党する人や、自ら「赤旗」を購読する若者など新しい情勢も生まれています。

 昨年9月から月1回千カ所を目標に取り組むいっせい宣伝や全自治体規模でのキャラバン宣伝には「自民党のデタラメを追及して」など党への期待の声が寄せられています。


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