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2020年9月17日(木)

菅内閣が発足 安倍政治継承の布陣

 菅義偉首相(自民党総裁)は16日、国会による首相指名を受け即日組閣を行い、自民、公明両党連立による菅内閣を発足させました。政治モラル、新型コロナ対応などで行き詰まった「安倍政治」の継承を掲げる菅内閣は、人事面でも安倍政治の継承が際立つ布陣です。

 官房長官に安倍晋三前首相の最側近の加藤勝信前厚労相を起用。麻生太郎副総理兼財務相、茂木敏充外相、萩生田光一文科相ら安倍政権の骨格を担った8閣僚が再任。河野太郎前防衛相ら3人が前政権からの横滑りです。

 菅首相は「自助」を再三にわたり強調し、新自由主義の「反省」ではなく「推進」を明確にしてきました。休業要請に対する「補償」の要求に一貫して背を向けてきたコロナ担当の西村康稔経済再生相を再任。424の公立・公的病院の再編・統合方針の推進を明言してきた加藤前厚労相の官房長官起用は、医療削減、社会保障切り捨ての意思を明確にするものです。

 安倍首相の実弟の岸信夫元外務副大臣は防衛相に初入閣。違憲の敵基地攻撃戦略を進めます。


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