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2020年9月7日(月)

「安倍政治」に代わる新しい政治 ともにつくろう

志位委員長、青年とトークセッション

千葉・船橋

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(写真)青年からの質問に答える志位和夫委員長=6日、千葉県船橋市

 日本共産党の志位和夫委員長と若者が語りあうトークセッションが6日、千葉県船橋市で開かれました。志位氏は「どうして国会議員になったんですか」「Go To トラベルはどうすべきか」など、若者から出された多彩な質問に一つひとつ丁寧に答えました。

激動的な時代

 志位氏は冒頭、安倍晋三首相が辞任を表明したもとで、「新しい激動的な時代が始まりました」と指摘。安倍首相の辞任は「安倍政治」の行き詰まりの結果だと強調。同時に、後継を決める自民党総裁選では「安倍政治」礼賛、継続の大合唱が起こっていると指摘し、「安倍首相が辞めても『安倍政治』とのたたかいは決着がついていない」と強調しました。「かつての自民党は、首相を交代するときには、多少とも目先を変えたものです。ところが、いまの自民党は『幅』がまったくありません。行き詰まった道を『この道しかない』と暴走する。二重に行き詰まっているのが、いまの自民党です」と指摘しました。

 その上で、「『安倍政治』とのたたかいの決着は、総選挙でつけよう。市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進で、名実ともに『安倍政治』を終わらせ、野党連合政権をつくりましょう」とよびかけました。

 「安倍政治」を終わらせて、どういう日本をつくるか。志位氏は、「新型コロナ・パンデミック(世界的大流行)が、日本でも世界でも社会の矛盾をレントゲンのように明るみにだした」と指摘し、「七つの提案」を詳しく紹介しました。

 この中で志位氏は、「ケアに手厚い社会をつくる」にかかわって、新自由主義による医療費削減が病院経営から「ゆとり」を奪っていると告発。医師の数は、人口千人当たりで、経済協力開発機構(OECD)の平均3・5人に対して、日本は2・4人と、16万人も不足している現実をただす必要があると強調。「人間らしく働ける労働のルールをつくる」で、非正規雇用労働者が7月の「労働力調査」で前年同月比131万人減っており、「コロナのしわ寄せを一番ひどく受けています」と指摘。非正規労働者の増加は新自由主義による労働法制の規制緩和の結果だとして、「正社員が当たり前の社会」「8時間働けば普通にくらせる社会」への転換を呼びかけました。

 「科学を尊重する政治」では、日本のPCR検査数は世界150位だと告発。「コロナ抑え込みに成功している国は、大量検査・保護という感染症対策の基本を実行している」として、PCR検査の拡大にむけて引き続き全力をつくすと語りました。

 志位氏は、新型コロナのもとで、「資本主義の限界」が広く指摘されており、格差の拡大と地球規模の環境破壊という二つの大矛盾が顕在化し激化しているとして、「資本主義の枠内で解決のための最大の取り組みを行うことが必要ですが、社会主義・共産主義にすすんでいくことが根本的な解決になります」と強調しました。

質問に答えて

 質疑応答では、中学生、高校生から、若い子育てママまで、次々に質問が出され、志位氏は縦横に回答。医療関係で働く女性からは「日本人は政治から遠くなったのではないか」との質問が。

 志位氏は、2015年に安保法制=戦争法に反対する運動が広がり、「野党共闘」が発展したことや、コロナ危機で多彩な運動が広がったことにふれ、「政治の矛盾をみて、声をあげようという動きが深いところで広がってきています。この変化は、日本を変える力になるのではないか」と語りました。

 また「安倍外交」に代わって、日本共産党はどんな外交をめざすのかを問われました。志位氏は「憲法9条を生かした外交に取り組みたい。紛争が起こっても、理性的な話し合いで解決していくことに徹することです」と述べました。同時に「日米関係を支配・従属の関係から対等・平等の関係に切り替えたい。そうしてこそ真の友好の関係を築くことができると思います」と語るとともに、核兵器をなくす外交や、気候変動や環境保全など人類的課題でイニシアチブを発揮する外交が必要だと強調しました。

 トークの最後に、「最大多数の人を幸福にした人が、最も幸福な人」との若きマルクスの言葉を紹介して、日本共産党への入党、民青同盟への加盟を心から呼びかけました。


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