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2020年8月18日(火)

今月 コロナ死者急増

2週間で7月の倍に

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 新型コロナウイルスに感染し、国内で亡くなった人の数が8月に入って急増しつつあります。厚生労働省の集計によると、各都道府県など自治体が15日までに公表した死者数は77人。半月たった時点で、7月に亡くなった37人の倍以上に達しています。

 新規陽性者の急増にも、今月初めまで「重症者は少ない」と繰り返していた安倍政権。4月の緊急事態宣言のころとは状況が違うとして、感染拡大のリスクを高める「Go To トラベル」キャンペーンを強行するなど、感染防止策に背を向けてきました。

 「重症者は(新規陽性者の急増の後に)遅れて出てくる。注意しなければならない」と、専門家から繰り返し警鐘が鳴らされていたにもかかわらずです。

 重症者の増加スピードも上昇しつつあります。1日時点で80人だった全国の重症者は、15日現在で229人。半月で3倍近くに増えています。

 一方、緊急事態宣言下4、5月の死者数は、それぞれ359人と477人。死亡が急増しているとはいえ、現時点では大きく下回っている状況です。

 感染拡大によって入院病床などの医療提供体制がひっ迫傾向にあります。軽症者向けの宿泊療養施設も確保数には限りがあるため、自宅で療養せざるをえないケースが増えています。

 しかし、東京都が13日に開いたモニタリング会議で専門家は、12日まで1週間の新規陽性者のうち、家庭内で同居家族から感染した人が最も多く、約3割に達したことを報告しました。

 自宅待機中に重症化し、発症から8日後に亡くなった例も愛知県内で出ています。自宅療養せざるをえない場合でも、重症化を見逃さず都道府県や医療機関にすぐアクセスできる体制、環境整備が求められています。


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