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2020年8月14日(金)

無症状・軽症増 病床ひっ迫

都モニタリング会議 旅行で感染拡大も

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 東京都は13日、新型コロナウイルス感染症の拡大状況などを分析するモニタリング会議を開きました。専門家からは、感染者の入院のために確保できている病床が「無症状、軽症者の入院でかなりひっ迫してきている」として、医療提供体制の強化を引き続き求める意見が出されました。

 都医師会の猪口正孝副会長は、現時点で都が確保している2400床のうち、約7割が入院患者で占められている状況を報告。「重症患者は増えていないが、中等症の患者が増えているところ。将来的には重症の患者が増えていく可能性が強まっている」と説明しました。その上で、集中治療室などの占有期間が長期化することをふまえ、感染症患者のための医療と、通常の医療との両立を保ちながら、重症者用の病床を確保する必要があると語りました。

 国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は感染経路に関し、グループ旅行に陽性者が含まれ、同行者らに感染の広がる事例が複数出ていると指摘。国の「Go To トラベル」キャンペーンで、東京都は対象から除外されましたが、「7月後半から(グループ旅行での感染が)増えており、旅行中の感染、車中での感染が報告されている」とのべました。


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