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2020年8月10日(月)

廃絶は人類の約束

平和式典 長崎市長、条約批准訴え

志位委員長が献花

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(写真)平和式典で献花する志位和夫委員長=9日、長崎市

 長崎市主催の平和式典は平和公園で行われ、内外の政府・政党代表らが参列しました。日本共産党からは志位委員長が参列し、献花しました。

 田上富久市長が「平和宣言」をおこない、「国連で採択された核兵器禁止条約は『核兵器はなくすべきだ』という人類の意思を明確にした条約」だと指摘。被爆75年、国連創設75年の節目の今こそ「核兵器廃絶は、人類が自らに課した約束、国連総会決議第1号であることを思い出すべき」だとしました。日本政府と国会議員に対し一日も早く禁止条約の署名・批准の実現をと呼びかけました。

 被爆者代表の深堀繁美さん(89)が「平和への誓い」を述べ、大浦天主堂の隣の羅典神学校の勤労学生として三菱長崎造船所で被爆し、目の当たりにした惨禍を語りました。昨年、長崎・爆心地公園を訪ねたフランシスコ教皇が「平和な世界を実現するには、すべての人の参加が必要」と呼びかけたことを引用、「若い人たちが“平和のバトン”を受け取り走り続けてほしい」と述べました。

 中満泉国連事務次長・軍縮担当上級代表が代読したアントニオ・グテレス事務総長のメッセージは、「国際的な核軍縮体制を保持し強化しなければなりません。私は、新たにその重要な一部となる核兵器禁止条約の発効を心待ちにしています」と表明しました。

 これに対し、あいさつした安倍晋三首相は、核兵器禁止条約にはふれず、「立場の異なる国々の橋渡しに努める」と従来の立場を繰り返しました。


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