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2020年8月5日(水)

きょうの潮流

 長かった梅雨も明けすっかり猛暑の季節に。そこで問題になるのが、マスク着用のあり方です。新型コロナウイルス感染防止に重要な役割を果たす一方、熱中症のリスクがあるからです▼全国の多くの学校で夏休みが短縮され、8月も登校が続いています。炎天下で顔を真っ赤にしながら、けなげにマスクを着用している姿を見ると、心配でなりません▼マスクで口元の温度が3度上昇するという指摘もあります。子どもたちにルールを一律に押し付けるのではなく、せめて登下校時、苦しいときは外してもいいなど、柔軟な対応はできないものか▼論争にもなったのが、ランニング時のマスク着用の是非です。マスクや「バフ」と呼ばれる筒状の布をまとったランナーの姿をよくみかけますが、日本臨床スポーツ医学会などは7月1日、屋外での運動時のマスクは熱中症や呼吸不全のリスクが高く「推奨しない」との声明を出しています。その上で、信号待ちなどで2メートル以上の社会的距離を求めています▼各地で再開されている小規模のスポーツイベントでも、開始までは参加者にマスク着用を促し、開始後は任意という対応をとっているケースが多いようです▼とはいえ、これだけ市中感染、経路不明の感染が広がってしまえば「マスクを外して大丈夫か」と不安になるのは当然です。熱中症予防の観点からマスク着用で柔軟な対応を可能にするためにも、どこでどう感染が広がっているかを明らかにするためのPCR検査体制の拡大は急務です。


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