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2020年8月2日(日)

コロナ感染拡大から命をまもるための運動をおこし、「支部が主役」の「大道」をつらぬいて党勢拡大の一大飛躍をはかろう

8月1日 「特別月間」推進本部

 新型コロナウイルスの感染が急拡大し、豪雨災害が相次ぐなかで、国民の苦難軽減をはかる活動や、強く大きな党をつくるとりくみに奮闘されている全国の同志のみなさんに心から敬意を表します。

 「党員拡大を中心とする党勢拡大特別月間」の7月のとりくみの結果は、党員拡大では、全国で7千人の方に入党を働きかけ、2018年の「特別月間」以降で最高の779人の入党申し込みとなりましたが、「現勢での前進」にはあと一歩の見通しとなっています。「しんぶん赤旗」読者の拡大では、日刊紙15人減、日曜版31人増、電子版90人増となり、残念ながら日刊紙、日曜版ともの3カ月連続での前進はできませんでした。

 全国の同志のみなさんの猛奮闘に重ねて敬意と感謝を申し上げるとともに、7月目標に届かず、連続前進の流れが途切れたことに、中央としての責任を感じています。8月こそ、7月の教訓を生かして、党員と「しんぶん赤旗」読者の前進と目標達成に力をつくす決意です。

7月の教訓を生かして8月こそ

 では、どうすれば党員も読者も、持続的な前進の軌道に乗せることができるのか。7月の活動のなかに、その道が示されていることをつかむことが大切だと考えます。

 7月活動では、党員拡大を、「支部が主役」に徹して追求する努力が強まりました。“支部で対象者をあげ、支部で働きかけに踏み出す”“党機関も支部も、何人に働きかけるかの目標をもち追求する”――党大会第二決議にもとづく努力が広がり、入党の働きかけに足を踏み出した支部が、6月までの1割弱から、7月は約2割へと前進しました。対象者を広くあげ、働きかけてみると、対話がはずみ、「党との出会いをはじめて聞けた」「党員拡大は楽しい」と活気づく支部も各地で生まれています。こうした到達は、全国の支部の同志、一つひとつの支部を援助する党機関の同志の努力の結果です。

 この道にこそ、党創立100周年までに「3割増」の党をつくるという党大会決定が掲げた目標にむけ、持続的前進を開始する「大道」があります。

 問題は、党員拡大と読者拡大で、「支部が主役」の流れが、まだ全体のものになっていないことです。入党の働きかけに足を踏み出す支部が現在の2割から、3割、4割に広がるなら、「現勢での前進」に転じることは必ずできます。それと結んで、「しんぶん赤旗」読者拡大で成果をあげる支部が、5割台、6割台へと広がるなら、毎月、毎月、持続的に前進する道が開けます。全党が追求してきた「支部が主役」の党づくりの努力を、あと一回り広げれば党勢拡大を持続的な前進の軌道にのせることができ、さらにもう一回り広げれば目標達成への道が開けます。

 このことを、全党の共通の教訓にして、8月こそ、「支部が主役」で党勢拡大を追求する「大道」を、ゆるがず、うまずたゆまず貫き、いっそう太くして、党員拡大も、読者拡大も、持続的な前進の軌道に乗せようではありませんか。


 いま一つ、党創立98周年記念講演(7月15日)と「新型コロナ対策にかんする緊急申し入れ」(7月28日)が、党員の政治的確信を広げ、国民の不安や願いとかみあい、党勢拡大の力となっていることも7月活動の重要な教訓です。

 記念講演は、日本共産党が、新型コロナ・パンデミックに対する体系的な科学的見方と展望を語ることができる政党であり、その土台には改定綱領と科学的社会主義の立場があることへの深い確信を広げています。

 「緊急申し入れ」は、政府が新型コロナ感染拡大を抑止する有効な対策を何らとらないもとで、感染震源地(エピセンター)を明確にし、その地域に住み、働く人たち全員を対象にPCR等検査を実施することを求めるもので、東京都医師会やいくつかの自治体で始まった努力方向とも一致し、国民の不安と願いにこたえるものとなっています。

 記念講演を視聴した青年が「資本主義の限界という話はすごく共感した。コロナ以前よりも良い社会になってほしい」と入党し、「緊急申し入れ」など党の新型コロナ対策の活動を知った女性が「国民のために動いてくれる政党がまだ存在していたと泣きました」と党本部に日曜版の購読を申し込むなど、党勢拡大の大きな力ともなっています。

 コロナ危機で、緊急の課題でも、長期的な課題でも、責任ある科学的な展望を示すわが党の役割はきわだっています。記念講演と「緊急申し入れ」をすべての支部と党員が学び、国民のなかで大いに語り広げ、運動を広げようではありませんか。

8月、二つの力点で奮闘を

 8月は、二重の意味で、私たちの活動の正念場の月となります。何よりも深刻化する新型コロナ感染拡大をいかにして抑えるかが正念場となります。そして、「特別月間」の成功にとっても正念場となる月です。

 全党のみなさんが、(1)「緊急申し入れ」の内容で、感染拡大から命を守る世論と運動をおこす(2)「支部が主役」の「大道」を太くして「特別月間」の目標を総達成する――二つの力点で、8月活動にとりくむことを呼びかけます。

(1)感染拡大から命を守る世論と運動の発展に力をつくそう

 コロナ感染の急拡大から国民の命と暮らしを守ることは、全党の緊急・最大の任務です。党として、この8月、「新型コロナ対策にかんする緊急申し入れ」の内容を、広く国民に知らせ、世論と運動を発展させ、国政と地方政治を動かすことが急務です。つぎの諸点を実行しましょう。

(1)党国会議員・候補者、地方議員・候補者を先頭に、全国の党支部が、「緊急申し入れ」の内容を知らせる宣伝と対話にとりくみましょう。

(2)地方議員団は、それぞれの自治体におうじて緊急に申し入れを行いましょう。他党への働きかけも重視しましょう。党として、労働組合、民主団体、個人への申し入れを行いましょう。

(3)そのために、党機関や議員団、支部での学習を重視しましょう。

(2)「支部が主役」の「大道」を太くして、「特別月間」の目標を総達成しよう

 7月の教訓を生かし、月初めから「支部が主役」で党員拡大にとりくむ流れを広げることが重要です。すべての支部・グループが、入党対象者をあげ、8月の党員拡大と働きかけの目標、「しんぶん赤旗」読者拡大の目標を決め、つぎの方向で奮闘しましょう。

(1)すべての支部・グループが、「特別月間」のとりくみの土台となる記念講演の視聴・読了・学習にとりくみましょう。あわせて、改定綱領など党大会決定の読了、「改定綱領学習講座」の学習を進めましょう。すべての支部・グループが、総選挙での得票目標を決め、「政策と計画」を持って活動しましょう。

(2)党員拡大は、支部が入党の働きかけに気軽に踏み出すうえで、もっとも力となる「集い」を軸にして推進しましょう。すべての支部が、まもなく完成する記念講演ダイジェストDVDを使った支部主催の「集い」を計画し、誘いたい人を出し合い、声をかけましょう。その際、「3密」を避けるなどコロナ感染防止の手だてをとることを重視してください。新しい『入党のよびかけ』カラーパンフや党の値打ちを紹介した「しんぶん赤旗」夏号外などを使った働きかけを強めましょう。

(3)読者拡大は、政府にコロナ感染拡大を抑止する実効ある対策をとらせる世論をつくるうえで、決定的な役割を発揮している「しんぶん赤旗」の紙面の魅力を伝え、購読・継続を訴えましょう。

(4)支部・グループが、入党の働きかけに踏み出すには、党機関や地方議員団の援助が不可欠です。支部と一緒に党員拡大にとりくんで、「入党の働きかけに失敗はない」「一回一回の働きかけに大切な意味がある」ことをともに実感しましょう。

 解散・総選挙はいつあってもおかしくない時期に来ており、早ければ今年秋の可能性も生まれています。都道府県委員会は、すみやかに小選挙区の候補者擁立をはかり、比例・小選挙区候補者を先頭に、「特別月間」の成功、宣伝・新しい層への働きかけで、党の風を吹かせましょう。

 全国の同志のみなさん。この8月、全党の努力で切り開いてきた「支部が主役」の「大道」を大きく広げ、なんとしても「特別月間」を成功させようではありませんか。中央もその先頭に立つ決意です。


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