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2020年8月1日(土)

核保有国は広島・長崎に学んで

ドイツで国際反核団体

禁止条約への署名訴え

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(写真)30日、ベルリンで、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が核兵器禁止条約に署名する場面を演じ核廃絶を訴える反核団体の人たち(桑野白馬撮影)

 【ベルリン=桑野白馬】ドイツのベルリンで30日、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)や核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)など国際反核団体が軍拡競争の停止と核廃絶を求めてデモを行い、核保有国やドイツ政府に対し、核兵器禁止条約に署名するよう訴えました。

 トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領のお面をつけた参加者が核ミサイルの模型にまたがってブランデンブルク門前を走り回り、「軍拡競争」を演出。他の参加者が「軍拡競争の中止を」と書いたプラカードを掲げて立ちはだかりました。

 両者が互いに歩み寄り、核兵器禁止条約に署名する場面も演じました。通りがかりの観光客もしきりにカメラを向けていました。

 ICANで活動するフェリックス・ベアダマンさん(32)は「核保有国は原爆投下が広島や長崎にどんな残酷な結果をもたらしたか学んでほしい。それをせず核を持ち続けるのは恥ずべきことだ」と強調。「核の使用を今すぐ禁止し、人間への脅威をなくすために活動したい」と語りました。

 IPPNWドイツ支部の広報担当アンジェリカ・ビルメンさん(51)は禁止条約発効まであと10カ国の批准に迫っていることを念頭に「核の際限ない競争を終わらせる唯一の方法がこの条約の発効だ。ドイツ政府を含め、より多くの国が署名し批准することを願っている」と述べました。


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