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2020年6月29日(月)

困窮者に食材無料配布

埼玉・医療生協など 利用者が急増

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(写真)食材を受け取る利用者(左)ら=28日、埼玉県川口市

 埼玉県で活動する医療生協さいたまと日本こどもの居場所ネットワーク埼玉支部は28日、生活困窮者に食材を無料配布する「フードパントリーみぬま」を川口市で開きました。県内外各地から提供されたさまざまな食材が、訪れた36家庭に配られました。

 3月ごろから収入ゼロだという20代のシングルマザーは「コロナ禍で仕事がなかなか見つからず、ご飯にふりかけだけの日もあった。子どもがいて食べ物が必要だが、1人一律10万円の給付金はまだ届かない。すごく助かる」と語りました。

 妻や5人の子どもたちと一緒に訪れた男性(30)は「コロナ禍で勤め先の仕事が減り、給料が出なかった。もともとギリギリ養える給料だったので、助かった」と話しました。

 同医療生協は食材無料配布を何度か開いており、過去の利用者には、コロナ禍で外国人の夫の仕事がなくなり子どもが生まれたばかりにもかかわらず1日カップ麺2個で生活していたという家族も。

 同医療生協の熊倉正明さんは「4月の利用者は8件だったが、5月は25件と急増。6月は、半ばまでで既に21件に達しています。行政もようやく支援してくれるようになり、運動が広がった。企業にもぜひ協力してほしい」と話しました。


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