しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年6月7日(日)

「あおり運転」抑止へ

山添氏討論 改正案が可決

写真

(写真)質問する山添拓議員=4日、参院法務委

 「危険運転致死傷罪」の要件を拡大する自動車運転処罰法改正案が5日の参議本会議で、全会一致で可決、成立しました。

 同改正案は、2017年の東名高速あおり運転事件を契機として、危険運転致死傷罪の類型に、走行中の車の前方で停止または徐行するなどの行為を追加するものです。

 日本共産党の山添拓議員は4日の参院法務委員会で、警察庁があおり運転等悪質、危険な運転を抑止するため、取り締まり状況の集約を求めている事を指摘。警察庁の高田陽介官房審議官は「進路を譲らないなど進行を邪魔されたこと、割り込みをされたり、追い抜かれたりしたこと、車間距離を詰められたことなどを挙げるものが多く見られた」と答弁。山添氏は「原因、背景を広く把握、分析し、今後の防止対策につなげてほしい」と求めました。

 また山添氏は、改正案は現行法と異なり、徐行や停止により、後方の車の速度を利用した犯罪のため、「ドライブレコーダーや車内カメラを始め、客観的な証拠が重要」と指摘。法務省の川原隆司刑事局長も「ドライブレコーダーの映像、事故現場に残されたタイヤ痕、車両の損傷状況、目撃者、被害者及び加害者の供述など、捜査機関が収集したさまざまな証拠に基づいて立証する」と答弁しました。

 山添氏は「重大悪質な事故で適切妥当な刑罰が科されるとともに、冤罪(えんざい)あるいは不当な重罪となることのないよう、客観証拠に依拠した捜査、公判を行うべき」と指摘しました。


pageup