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2020年5月31日(日)

コロナ禍で閉館の太宰治ゆかり老舗旅館

さいとう氏ら訪ねる

千葉・船橋

写真

(写真)「玉川」敷地内を見学する(左から)丸山、さいとう氏ら=27日、千葉県船橋市

 日本共産党の、さいとう和子衆院南関東比例予定候補、丸山慎一前千葉県議は27日、4月末に閉館した船橋市の老舗かっぽう旅館「玉川」を訪ねました。地元住民も参加しました。

 市の中心街にある「玉川」は1921(大正10)年に創業。重厚な瓦と黒色板壁に覆われた純和風旅館は、2階建ての本館と平屋建ての第1別館、2階建ての第2別館に、約40の客室と約100畳にもなる大宴会場などがあり、2008年には国の登録有形文化財に指定されました。文豪太宰治が宿泊したことでも知られています。

 しかし、建物の老朽化や度重なる災害被災による修繕・管理費が経営を圧迫。加えて今回のコロナ禍で3月以降利用客が激減したことが追い打ちとなり、創業100年目の今年、廃業を決めたといいます。来月にも解体され、一部は市によって資料として保存されます。

 さいとう氏は「文化財の予算が少なく所有者の負担も大きく、登録抹消はすでに600件を超えている。文化財を後世に残すためにも、予算拡充が求められていると痛感している」と話しました。


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