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2020年5月30日(土)

横浜 ミニシアター再開へ

良い映画届け続ける

支援で危機乗り越えた

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(写真)「シネマリン」の八幡代表=28日、横浜市中区

 神奈川県は、新型コロナウイルスに係る緊急事態宣言の解除を受け、27日午前0時に、県内の劇場などへの休業要請を解除しました。

 4月8日から休館していた横浜市中区のミニシアター「横浜シネマリン」は、6月1日の営業再開に向け準備を進めています。

 「もう1カ月延びていたらどうなっていたか」―。代表の八幡温子さんは話します。

 休業中でも配給会社からの請求やスタッフの給与、家賃などの出費は続きます。収入を確保するためにオンラインショップを開設したところ、シネマリンのファンたちからの注文が相次ぎました。スタッフ総出で対応し、28日までの累計で観賞補助券約3千枚、Tシャツ約600枚を販売。日々励ましのメッセージが寄せられ、カンパを持ってくる人もいました。ミニシアターを守るために発足した「ミニシアター・エイド基金」の支援も受けました。「たくさんの人に支えてもらってなんとか乗り越えることができた。本当にありがたかった」と目を細めます。

 八幡さんは「人材など奇跡的なめぐり合わせでシネマリンはできあがりました。もし終わらせてしまえば、まったく同じものをつくることはできない。続けることが大事」と言います。「お客さんが戻ってきてくれるか心配はあります。特別なことはできないけど、映画館を続け、良い映画を届け続けることで、支援してくれた人たちの気持ちに応えたい」(神奈川県・石井拓生)


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