2020年5月30日(土)

行き届くコロナ対策

沖縄知事が経済方針

（写真）定例記者会見で経済対策基本方針を発表するデニー知事＝29日、沖縄県庁

　沖縄県の玉城デニー知事は２９日の県庁内での定例記者会見で、新型コロナウイルスで大きな影響を受けた旅行業者の経済活動再開や収入が減少した世帯への支援策などを示した経済対策基本方針を発表しました。

　デニー知事は、コロナの影響で収入が減少した世帯を対象とする緊急小口資金の貸し付け件数が増加していると説明。「緊急に予算を積み増す必要がある」として、専決処分による第３次補正予算で対応することを明らかにしました。

　同第３次補正予算に、県民向けの県内旅行促進の助成事業の経費も盛り込むことも調整していると述べ、落ち込んだ旅行需要の一日も早い回復に向けて、６月の第１週には事業を実施できるよう進めていると説明しました。

　経済対策基本方針では「保健医療・生活衛生、子育て・福祉、公共交通、農林水産、商工・雇用、教育、観光・文化・スポーツなどの分野をはじめ、これまでの国や県の経済対策では十分に手が行き届かなかった企業・団体への支援も含め、総合的な対策を講じていく」としています。

　デニー知事は、第４次補正予算案の編成を進めているとも語り、６月７日投票の県議選後に、県議会に提出する見通しです。