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2020年5月28日(木)

コロナ禍と「赤旗」

政治動かす国民の運動

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 退職強要に立ち向かう労働者や営業を守れとたたかう中小業者の姿を報じています。

 東京のタクシー会社がコロナを口実に600人を自主退職させる問題では、労働組合や共産党議員団の取り組みを紹介。国交・厚労両省を動かし、傘下の目黒自動車交通で退職強要を撤回し、減車で雇用を維持する画期的成果につながりました。(4月25日付)

 中小零細業者・フリーランスの実態をはじめ、「1人の業者もつぶさない」と休業補償や雇用調整助成金の拡充を求めるたたかいを取り上げ、「3週間たっても受理もされず」(4月17日付)、「支援を急いで。店がつぶれてからでは遅い」(5月14日付)と切実な声を紹介してきました。

 ライブハウスや音楽関係者への助成を求める30万人を超える新たな署名運動も詳しく報じてきました。

 このなかで、雇用調整助成金の申請簡素化や上限引き上げ、休業支援の持続化給付金が実現し、2次補正予算案に家賃補助が盛り込まれました。

退職強要撤回報道うれしい

自交総連・目黒自動車交通労働組合書記長 梶山洋一さん

 私たちは、ロイヤルリムジングループの600人への退職強要を撤回させました。25日には無事、休業手当も振り込まれました。

 組合の会議では「赤旗」に掲載された「新型コロナQ&A」も資料として使い、「退職合意書」にはサインせず、雇用調整助成金などを活用して雇用を守るよう訴えました。

 「赤旗」がメーデーの1面に私たちの退職強要撤回を載せ、「団結してきた成果です」と書いたことが本当にうれしかった。労働組合のたたかいをもっと書いてください!


子どもの命と育ち守る

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 2月末、安倍晋三首相による突然の一律休校要請から始まった、長期にわたる休校。「子どもの命を守りながら、育ちを保障しよう」と、子どもに関わる人々が知恵を寄せ合う姿を報じてきました。

 「子どもいない学校 一緒に空見上げてラブレター書こう」(4月25日付)は、会えない子どもがいとおしい教師へのエールです。

 連載「一律休校 その先へ」(5月20~23日付)では、トップダウンで一方通行のオンライン授業に対する怒りや、家庭任せの課題の山への悲鳴をリアルに。背後にある文部科学省通知の問題点とともに、通知の活用法と、「その先」を見通した教職員組合のとりくみを紹介しました。

 濃厚接触が避けられない保育園で、今後どうしたらいいのか。「緊急事態宣言 解除後 保育園で元気に」(25日付)では「思いきり遊び、食べて、寝よう」と保育現場からメッセージ。「いつもと違う時は休んで」という感染症内科医師のアドバイスも掲載しています。

鋭く、温かい、目の深さで

滋賀県立大学教授 福井雅英さん

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(写真)福井雅英さん

 子どもや教育をめぐり、「赤旗」ならではと感じるのは三つです。

 一つ目は、目が鋭いこと。学校にとどまらず、広く社会で起きることにも、ジャーナリズムの精神で忖度(そんたく)なく切り込んでいます。

 二つ目は、その目が温かいこと。子どもや保護者の暮らしを丸ごととらえ、困難に寄り添いながら実践する人の姿を描いています。

 三つ目がそれらを支える目の深さ。問題の根底にある新自由主義を批判し、子どもの現実や地域から世界を描き直すことが解決の基本だと示しています。

 変革の立場を貫く「赤旗」は、なくてはならない新聞です。


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