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2020年5月27日(水)

コロナ禍と「赤旗」

緊縮・格差に抗する世界

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 途上国でも先進国でも経済格差の深刻さが増すなかで、世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス。「しんぶん赤旗」では、利益や効率優先の新自由主義に対抗し、命やくらしを大事にする社会を目指す人々を紹介してきました。

 医療崩壊がおきたイタリアやスペインの現状とともに、医療予算の削減や資材や人員の削減など政府が行ってきた医療切り捨て政策を告発しました。スペインの労働組合が、過去の金融危機の際にEUなどが押し付けた緊縮政策を批判し、「権利と福祉が最優先される新しい経済・社会モデルを要求する」と宣言したことも報じています。(4月25日付「新型コロナが問う日本と世界」)

 米国では、過酷な環境で働いてきた通販大手アマゾンや小売り大手ウォルマートの従業員らが会社側に危険手当を求めてストを実施。看護師らが、命と健康を守る政策を政府に要求した姿を伝えました。

 また国連ウィメンがコロナ対策にジェンダーの視点を貫くことを呼び掛けたと、いち早く報道しました。DV(家庭内やパートナー間の暴力)が増加するもとで、フランスやオーストラリアにおけるDV対策の内容を紹介。イタリアでコロナ対策の政府作業部会に男性しかいなかったことに女性たちが抗議し、女性委員の増員を勝ち取ったニュース(5月14日付)にも共感が寄せられています。

連帯する視点がすばらしい

漫画家 ワタナベ・コウさん

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 「しんぶん赤旗」の国際報道にいつも注目しています。労働者や女性、弱者の視点から記事が書かれていて、社会は市民の力で動いていることを感じながら読んでいます。それはコロナ禍でも同じこと。26日付にはエジプトでもDV相談が増えており、社会を変えようと訴える女性の声が載っていましたね。困難を打開しようとしている世界の人々の様子を伝え、連帯する「赤旗」の視点は素晴らしいと思います。



立ち上がる学生を応援

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 新型コロナウイルス感染拡大でキャンパスが閉鎖されたもとで、200を超す全国の大学に広がった学費減免署名活動。「赤旗」は、その活動や主張を早くから継続的に報道してきました。

 第2次補正予算案にむけた活動でも「高等教育無償化プロジェクト FREE」は、コロナによる大学生・専門学校生への生活影響調査を2回実施し、「退学検討」が20%になったと発表。学生と大学への大規模な予算を求めて記者会見。その都度大きく扱いました(20日付)。医師となり未来の医療を担う医学生の実態と緊急提言も報道しました。(22日付)

 全国の学生らがネットでつながる「一律学費半額を求めるアクション」は、国に対して学費一律半額を求めるネット署名が5日間で1万人をこえ、野党や文科省に要請(4月30日付)。同アクションの代表・山岸鞠香さんは、14日付3面インタビューで「野党のみなさんが協働して『学生支援法案』をだしてくれたことを評価しています。絶対に通したい」と語っています。

 こうした動きに押されて政府は困窮学生への給付金支給を打ちだしました。学生らは「声をあげれば政治は変えられる」として、学費半額を求めるたたかいを広げています。


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