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2020年5月27日(水)

検査強化を恒常的に

参院 田村氏PCR遅れ指摘

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(写真)質問する田村智子議員=25日、参院決算委

 新型コロナウイルス感染症拡大防止を目的とした緊急事態宣言が全国で解除された25日、日本共産党の田村智子議員は参院決算委員会で、地方衛生研究所(地衛研)のPCR検査体制の遅れと不十分さを批判し、今後に備えた恒常的な体制整備の強化を訴えました。

 田村氏は、2010年6月に出た新型インフルエンザ総括会議報告書で「とりわけ、地衛研のPCRを含めた検査体制を強化する」としたと指摘。「ところがPCR検査可能件数は10年前が1日あたり4936件だったのに対し、今回は4352件とむしろ減っており、政府は検査体制の弱体化を放置してきた」と批判しました。

 また、台湾や韓国はSARSの教訓を基に疾病対策センター(CDC)を立ち上げ、PCR検査体制を強化したと指摘。「安倍政権は10年前の教訓も無視し、地衛研の予算も減らし、PCR検査体制の弱体化を事実上放置してきた」と追及しました。

 加藤勝信厚生労働相は「今後も地衛研だけでなく、民間検査所も含め、必要な対応をする」とし、事実を直視しませんでした。

 田村氏は「全国で、一定の公衆衛生対策水準を国が示すべきだ。その水準を維持できる人員と予算の配置が可能なように、来年度予算の抜本的強化が不可欠だ」と主張。加藤氏は「検査体制の更なる充実を図ることは、考えていくべき課題だ」と答弁しました。


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