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2020年5月20日(水)

ワクチン開発 連帯必要

各国首脳 WHO年次総会開幕

 世界保健機関(WHO)の年次総会が18日、2日間の日程で開幕しました。ビデオ会議方式で開かれた総会では、各国首脳や保健相らが、新型コロナウイルスへの効果が期待されるワクチンが公平に利用されるよう国際的連帯が必要だと強調。新型コロナ対策を統括するWHOへの拠出金増額と支援強化を呼び掛けました。

 国連のグテレス事務総長は「世界は新型コロナへの対応で、ほとんど結束できていない」と懸念を表明。その上で、「ワクチン開発が出発点になる」として、多国間の連帯を訴えました。

 総会ではワクチン開発に関し、「透明性と、世界中がアクセスできることが大切」(メキシコ)、「世界の公共財となるべき」(フランス)など、富裕国が多額の投資でワクチンなどを独占することに警鐘を鳴らす発言も相次ぎました。

 WHOのテドロス事務局長は「健康への投資は世界の繁栄と平和への道だ」と述べ、国際社会の連携を訴えました。

 総会は本来、ジュネーブの本部で4日間開く予定でしたが、新型コロナの影響で2日間に短縮。年内に再度総会を開き、残った議題を討議する方針だといいます。(桑野白馬)


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