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2020年5月17日(日)

カナダ 賃金助成延長

3カ月 申請の条件緩和も

 カナダのトルドー首相は15日、コロナ危機のなかで打ち出した賃金補償の給付期間を3カ月延長すると表明しました。給付条件を緩和し、申請企業を増やしたい考えで、企業に一時解雇した労働者を再雇用することも促しました。

 収益が3割減った企業が、賃金の75%を従業員に支払えるようにする「緊急賃金助成金」は3月15日から6月6日までの給付を予定していましたが、8月末まで3カ月延長されます。カナダメディアによると、これまで約12万社、労働者170万人分の給付が行われたといいますが、連邦政府の想定を下回っているといいます。

 トルドー首相は記者会見で、事業再開にさらなる時間が必要な企業を支援したいと説明。「事業を再開する企業が、給付を受け続けるために、成長や拡大や再雇用を自制することは望まない」と述べ収益3割減としていた申請基準を緩和するとともに、私立学校や免税対象である先住民系の企業などにも申請資格を広げることを明らかにしました。(鎌塚由美)


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